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2024年9月19日
クリアー塗料を使った外壁塗装
現在の住宅は石目調やレンガ調などのおしゃれなサイディングがよく使われています。
しかし、そろそろ経年劣化が現れていて外壁塗装をしたいけど、塗装で模様を塗りつぶしてしまうのはもったいない、デザインが気に入っているのでそのまま残したい…とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
そんなお悩みを解決するのが、クリアー塗料です。今回はクリアー塗料を使用した外壁塗装についてご紹介していきます。
クリアー塗料とは
クリアー塗料とは、顔料を含まない、コーティング(保護)としての機能に特化している透明の塗料のことです。
クリアー塗料は透明であるため、デザインが施されたサイディングボードの上から塗装しても、模様や目地を塗りつぶしてしまわないため、外壁材のデザインを残したまま表面を保護することができます。
メリット
既存の外壁や色をそのまま残せる
上記でもお伝えしたように、クリアー塗料最大のメリットは塗料が透明であるため、外壁の色や柄をそのまま残せるというところです。
外観の印象や色を変えることなく塗り替えを行うことができます。
外壁に艶が出る
クリアー塗料で外壁塗装をすると艶を出すことができます。
外壁に艶が出ることで外壁の色や柄を美しく見せることができます。
クリアー塗料によっては、艶有、3分艶、艶消などが選択できるものもあります。
塗り回数が少ない
クリアー塗料は塗料を塗る回数が色のついた塗料よりも少なく済むという特徴があります。
色のついた塗料を塗装する時は、下塗り→中塗り→上塗りの計3回の重ね塗りが行われますが、クリアー塗料は1層目を塗り、その1層目が乾燥したら、同じクリアー塗料で2層目を塗って計2回の塗装で完成です。
3回塗る色付きの塗料よりも塗装回数も使用する塗料の量も少ないため、クリアー塗料の平方メートルあたりの施工単価が比較的安価になります。
チョーキング現象が起こらない
チョーキング現象とは、劣化現象の一つで、塗膜表面に白い粉が発生し、触ると手に白い粉がつく現象のことです。
外壁表面に現れる白い粉の原因は塗料に含まれる顔料で、顔料がチョークの粉のように白い粉になって外壁表面に現れるようになるのです。
クリアー塗料には色を付けるための顔料がそもそも含まれていないため、塗料が劣化してもチョーキング現象が起こらず、誤って外壁に触れたとしても、白く汚れてしまうことがありません。
デメリット
色付きの塗料よりも早めの塗り替えが必要
クリアー塗料で塗装をする場合、既存の外壁がひび割れや傷、色褪せなどの劣化症状が現れていないことが条件となります。
そのため、クリアー塗料を使用するには外壁に劣化症状が起きる前に外壁塗装をする必要があります。
ひび割れが起きている外壁
クラックとは、上記の画像のように壁にひび割れが起こっていることを指します。クリアー塗料にはクラックの保護機能はないので、塗装してもクラックを塞ぐことはできません。
クラックを補修するにはコーキング材を充填し、適切な下塗り材で処置することが必要です。
補修しないままクリアー塗装をすると補修跡が見えてしまうので、見映えが非常に悪くなってしまいます。
クリアー塗料が使えない外壁がある?
注意しなければいけないのは、クリアー塗料で塗装できないサイディングがあるということです。
1つ目は、劣化が激しい外壁です。劣化が進行して色褪せや汚れ、ひびなどが残っていると、塗装をしても透明なので跡が目立ってしまいます。
2つ目は光触媒やフッ素、無機などのコーティングがされているサイディングは、クリアー塗料を使用してもすぐに剥がれて施工不良の原因になってしまいます。
しかし、近年では上記のようなサイディングにも使用できるクリアー塗料が出てきているので、塗装業者とよく相談して使用しましょう。
3つ目は金属系サイディングです。表面がつるつるしていて密着性が悪くなるため、クリアー塗料を使用できない場合があります。
まとめ
クリアー塗装は現在のお気に入りの外壁のデザインを残すことができるだけでなく、親水性やUVカット機能などで外壁を保護することができるので、人気の高い塗料です。
しかし、外壁の状態や素材によっては、塗りつぶしてしまった方が見映えが良くなったり、クリアー塗装ができなかったりする場合があるので注意が必要です。
クリアー塗料を選択する前に、ご自身の外壁に施工できるかどうか、塗装業者に相談してみましょう。
カテゴリ:塗装工事