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2024年10月3日
外壁塗装をしたのに壁が膨らんでいる…?!
ふとご自宅を見たときに、外壁がポコポコと膨らんでいたら心配になりますよね。これは、外壁材の表面に塗られた塗装がしっかり密着せず、空気が入り込んで浮き上がっている状態です。
このような浮きは放っておくと、どんどん劣化していきます。今回は外壁塗装で起きる浮きの原因や補修方法をご紹介していきます。
浮きの原因
・経年劣化
最初に塗装してから数年経つと起こり始める経年劣化は、防ぐことができません。雨や紫外線による影響で、少しずつ塗膜がすり減っていきます。
塗料が劣化すると、外壁は直接雨や紫外線の影響を受けてしまい、徐々に雨水が内部に入り込みます。
さらに、湿気が溜まり塗膜を浮き上がらせる、という悪循環になるのです。
・下地処理が不十分
外壁塗装を行う前には、高圧洗浄で下地を綺麗にする必要があります。
なぜなら、汚れが残っていると、塗料の密着性が低下するからです。
汚れが残っている状態で塗装を行うと、塗料が浮いてしまい、外壁塗装の膨れを引き起こす可能性があります。
・塗料の乾燥が不十分
塗料を乾燥させずに次の塗装を行うと、塗膜内に空気が入り込み、外壁の膨れを発生させる可能性があります。
たとえば、高圧洗浄で使用した水が残っていたり、雨の日が長く続いたりすると、乾燥が不十分になってしまいます。
塗料の乾燥は、最低でも1日ほどかかります。天候や季節によって2日以上かかる場合もあるため、乾燥には1〜2日ほど必要だと覚えておきましょう。
・塗料の密着が不十分
塗料が外壁材に十分に密着しないと、乾燥後に塗膜が膨れやすくなります。密着不良の原因としては、下地の補修が不十分であったり、アンカー形成が適切に行われていないことが挙げられます。
下地の補修には、錆、カビ、汚れの除去、ひび割れの修復、外壁の隙間を埋めるシーリングの補修などが含まれます。これらの対応が不完全なままだと、塗料が外壁にしっかりと密着しません。
補修方法
外壁の膨らみは塗装で補修します。膨らんだ部分を取り除いて、取り除いた部分だけを再塗装する部分補修と、取り除いたところだけでなく全面再塗装をする全面補修の2つのやり方があります。
補修することにより、外壁の膨れの周囲も膨れてしまう恐れがあるので、補修する範囲をしっかりと決めてから補修をしなければなりません。
外壁の膨れの原因や範囲を見定めた上で補修をすることが大切です。
外壁の膨らみが原因で起こる問題
塗装がパラパラと剥がれる
塗膜が浮いてしまうと、破れやすくなります。少し触っただけでぱりっとはがれてしまった経験もあるのではないでしょうか。
塗膜が浮くとちょっとした刺激でも破れてしまい、破れた箇所から雨水が侵入する恐れもあります。
パリパリとはがれた外壁は見た目が悪いだけでなく、さらに水分が侵入しやすく、周りの塗膜も浮かせる悪循環に繋がるのです。
雨や紫外線の影響を受ける
塗膜の浮きは、保護機能を低下させ、雨や紫外線などの影響を受けやすくなってしまいます。
雨の影響を受け続けると、雨漏りや外壁に触れた手に白い粉がつくコーキング現象などが起こる場合もあるのです。
「これくらいなら大丈夫だろう」 と放っておくと、気がついたら手の負えない状態になっているかもしれません。
腐食の進行
外壁の浮きは修復しない限り直ることはなく、余計に範囲が広がり腐食が進行していきます。
水分が原因の場合、外壁だけでなく下地まで水分が侵入していくと、そのぶん修理も大掛かりになってしまいます。
まとめ
外壁の膨れにはさまざまな原因がありますが、ほとんどは経年劣化によるものです。放っておくと腐食や劣化が進んで取り返しのつかないことになってしまいます。
ご自宅の外壁に塗膜の膨れを見つけた場合はできるだけ放置しないで、すぐに塗装の専門業者に連絡しましょう。
カテゴリ:外壁