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2024年11月14日
外壁塗装における鉄部とは
外壁塗装の見積に「鉄部」という項目があると思います。
外壁塗装工事は塗装する箇所を大きく分けると「外壁」と「付帯部」に分けられ、さらに「付帯部」には「木部」や「鉄部」があります。
今回は付帯部の「鉄部」の塗装についてご紹介します。
鉄部とは?
建物には様々な素材の部材があり、住宅の鉄でできている部材を鉄部と言います。
鉄部は定期的に塗装しないと錆びてしまうものもあります。鉄部には以下のようなものがあります。
雨戸、雨袋、シャッターボックス
窓ガラスを外の飛来物から守ったり、防犯や防音、遮光などのためにある建具が雨戸です。その雨戸を収納するのが戸袋といいます。
正面の板は鋼材が使われているので、塗装が必要です。塗装メンテナンスをしないと錆びが生じやすくなります。
錆びは雨戸・戸袋の見た目が悪くなるだけでなく、腐食が進んでボロボロになってしまいます。
庇
窓や玄関についている小さな屋根を庇といいます。雨よけや日差しよけなどの目的があります。
板金が使われているので、鉄部にあたります。こちらも錆を防ぐために塗装が必要です。
笠木
笠木とは、建物の外観を綺麗に仕上げるためのエッジ部分に設置される飾り縁のことです。
バルコニーやベランダ、パラペット(屋上の端部)などの水平になっている上部に設置する材料のことです。
近年ではアルミが主流になっていますが、トタンが使用されている場合は、塗装が必要です。
門扉(鉄製)、フェンス
新品の門扉には塗装がされています。雨や紫外線などにより錆が発生してしまいます。
門扉やフェンス、塀などの敷地内にある構造物はオプション扱いになることがあります。
塗装について
現在使用されている金属製の部材は、スチール(鋼)、アルミ、トタン、ガルバリウム、銅、ステンレスなどがあります。
このなかで、特にスチールとトタンは雨や紫外線で劣化し、錆が発生します。この錆を防ぐために塗装が必要となります。
・塗料の種類
錆止め塗料には、油性系、合成樹脂系、エポキシ樹脂系の3つの主要なタイプがあります。
塗料の性能、職人の作業効率、環境問題の観点から、近年、戸建て住宅で最も使われているのはエポキシ樹脂系の錆止め塗料になります。
エポキシ樹脂は油性系の次に防錆効果が優れており、速乾性もあり、臭いも抑えることができます。
・塗装工事の手順
①ケレンで塗膜、錆の除去
サビによる腐食はもちろん、旧塗膜の劣化も同時に取り除くのがケレン作業です。
錆の範囲が大きいと、ディスクサンダーやワイヤーホイールなど、強力な電動工具を使用してケレン作業を行います。
錆の範囲が狭い場合はサンドペーパーやワイヤーブラシを使用して部分的な錆を落とします。
②下塗り
下塗りではサビ止め用の塗料を施します。
上記でご紹介した塗料が主に使用され、刷毛やローラーを用いて塗装します。
③中塗り、上塗り
中塗りでは下地を保護する塗料を使い、上塗りにも同じ塗料を用います。
塗料の種類は色や価格などさまざまですが、耐久性を求めるのであれば「シリコン塗料」「フッ素系塗料」が主に使用されています。
まとめ
鉄部の塗装は、外壁・屋根の塗装と並ぶほど、外装全体を長持ちさせるために非常に大切な作業です。
外壁や屋根を赤茶色に変色させてしまう錆を、塗料を塗って隠すだけでは、またすぐに再発してしまいます。
雨どいのパーツなど、どんなに細かい鉄部でも、外壁塗装の際にしっかりケレン作業で錆びを落とし、素材に適したサビ止め塗料を塗装しておくことによって、外装全体を美しく丈夫に保つことができます。
カテゴリ:塗装工事