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2024年12月2日

油性塗料は使わないほうが良い?

外壁塗料は“油性”と“水性”に分けられます。塗料の原料には、顔料、合成樹脂、添加物が含まれており、これらを溶かすために液体である希釈剤が使用されます。

この希釈剤に「水」が使用されている塗料が「水性塗料」、「シンナーなどの有機溶剤」が使用されている場合には「油性塗料」となります。今回は油性塗料についてご紹介していきます。

メリット

・耐久性が高い

油性塗料のメリットは、耐久性が高いことです。外壁の塗膜の劣化の原因の一つとして、紫外線のダメージが挙げられます。

紫外線のダメージを受けることで、外壁に色褪せやチョーキング現象なども発生します。外壁を劣化させる原因の一つである紫外線にも強い塗膜を形成することができます。また、塗料の密着性も高く剥がれにくい塗膜になります。

・艶が出る

油性塗料は、水性塗料に比べると艶も出やすくなります。光沢感があることで新築時のような輝きを取り戻すことができます。光沢感がお好みの方には、おすすめです。

・短時間で乾燥

乾燥時間が短いのもメリットの1つです。雨天には塗装工事ができないため、天気に左右される屋外工事は、乾燥時間が速いのもメリットです。

デメリット

・刺激臭

油性塗料の最大のデメリットは、臭いが発生してしまうことです。希釈剤にシンナーを使用していることが原因で、とても強烈なにおいがします。

乾燥時も有機溶剤が揮発するので、相当な期間臭いを発していることから、ご近所トラブルなども懸念されます。

・引火性

シンナーは引火性が高く、一歩間違えると火災が発生するおそれがあるので、保管場所や管理の仕方に注意する必要があります。

油性塗料が向いている場面

紫外線の影響を受けやすい屋根

油性塗料が特に力を発揮するのが、屋根の塗装です。屋根は一日中強い日差しにさらされるため、紫外線による塗膜の劣化が進みやすい場所です。

油性塗料は耐候性に優れているため、過酷な環境でも長期間にわたって屋根を保護することができます。

屋根用の油性塗料としては、シリコン系やフッ素系の塗料が人気です。

金属素材への塗装

油性塗料は金属素材への密着性が高いとされています。サビ止め効果も期待できるため、鉄部の塗装など、金属素材の多い外壁での使用に最適です。

水性塗料の場合、下塗り材の選定などに工夫が必要となりますが、油性塗料なら工夫いらずで使用できます。

特に沿岸部など、サビの発生しやすい環境での外壁塗装には、油性塗料がおすすめです。

耐久性を重視

外壁塗装で長期的な建物の保護を重視する場合もおすすめです。油性塗料は水性塗料よりも耐久性が高く、外壁を長くきれいに保つことができます。

最近は耐候性や耐久性に優れた水性塗料も数多く開発されていますが、油性塗料の耐久性の高さには依然として魅力があります。

ただし、油性塗料は塗膜が硬くなるため、建物の小さなひび割れなどで塗膜が割れてしまう可能性もあります。

注意点

・環境や身体に影響を及ぼす危険性

油性塗料は塗料を溶かすのにシンナーのような有機溶剤を利用しているため、使用時はシンナー独特の刺激臭が避けられません。

このシンナーには揮発性有機化合物が含まれるため、塗料を準備する際中や塗布している間に大量に吸い込むと健康に悪影響を及ぼします。

シンナーの耐性は人それぞれ違いますが、弱い方ならば塗っている間にシンナー中毒になる可能性があります。また、揮発性有機化合物は大気を汚染します。国でも使用料を削減しようとしている物質であるほどなので、注意が必要です。

まとめ

油性塗料にはメリットやデメリットがあります。一般的には、油性塗料の方が耐久性が高く、屋根のような紫外線・雨風などに晒される箇所への塗装に適しています。

一方で環境や身体に影響が出る可能性のある塗料でもあるので、油性塗料を使用する外壁塗装をご検討の際には、周辺環境や近隣との兼ね合いも出てくるので、業者とよく相談するようにしましょう。

カテゴリ:塗装工事

ブログ執筆者:プラニング・K

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