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2025年4月7日
ブロック塀は塗装する必要ある?
外壁や屋根は塗装して保護しますが、ブロック塀はむき出しのままで利用するのが一般的です。
むき出しのままだと殺風景なため、塗装したいと考えている方も多いはず。また、雨風によるダメージや経年劣化がダイレクトに現われてしまうため、汚れやヒビを隠す方法として塗装を検討する方が多いかもしれません。
今回は、ブロック塀塗装の必要性、注意点などを解説していきます。

ブロック塀の塗装の必要性
ブロック塀が汚れていると、きれいな家でも古びたイメージになってしまいます。そのためブロック塀の塗装は、家全体のイメージアップには必要と言えます。
しかし、ブロック塀の本来の役割は、家を守ることです。塗装は外観をきれいに保つことはできますが、ブロック塀の劣化を改善させる効果はあまり期待できません。塗装はあくまでも「美観を保つためのもの」と考えておくと良いでしょう。
メリット
好みの見た目にできる

ブロック塀といえば基本的には灰色ですが、塗装をすればご自身の好きな色に変えることができます。
レンガのような赤茶に塗装すれば、温かみのある雰囲気を出すことも可能です。
ブロック塀の塗装は、住宅の外壁や屋根の塗装と違い、耐久性や耐候性といった機能的な部分では住宅ほど優先順位は高くありません。
安価な塗料でも十分に長持ちしますし、気分次第で気軽に塗り替えられるのもメリットでしょう。
撥水性を高め、コケやカビを防止

ブロック塀は素材がコンクリートやモルタルのため、表面の凹凸が多いという特徴があります。
この凹凸に水分が溜まることでコケやカビが発生しやすくなってしまうのです。
安価で撥水性の高い塗料で上塗りをすることで、表面の凹凸が埋まり、コケやカビの防止につながります。
もちろん定期的な洗浄は必要ですが、外壁や屋根と違い、お庭の外水栓で十分洗浄は可能です。
デメリット
ブロック内部に水分が溜まっていく

ブロック塀に塗装をすると、ブロックの内部に溜まっている水分が蒸発しにくくなってしまいます。
ブロック塀は、コンクリートでできたブロックを積み上げている形状で、雨などによる水分が吸収された場合、コンクリートに空いている無数の細かい穴から排出される仕組みです。
こういった構造になっているブロック塀に塗装を行ってしまう事で内部に浸透してしまった水分を排出する事ができず、塗装自体が剥がれてきたり、塗膜に膨れが生じてしまう可能性があります。
劣化が進んでしまう

ブロック塀に塗装をすると、劣化が加速する可能性があります。
ブロック塀に浅いヒビが入った場合、通常はパテで補修します。
しかし、塗装してしまうとパテ埋めがうまくできないため、ヒビが深くなってしまいます。
1度塗った塗装を剥がすのは大変な作業のため、どうしても補修を先延ばしにしてしまいます。
修理しにくくなり、劣化が進んでしまうのは大きなデメリットと言えるでしょう。
注意点
デメリットが目立つブロック塀の塗装で、どうしても塗装がしたいという方は、塗装業者に必ず相談しましょう。
最近はDIYで塗装が流行っていますが、塗料にはいくつもの種類があり、ものによってはブロック塀の塗装に向いていない種類があり、「弾性塗料」という塗料は、塗膜の膨れを引き起こす原因になります。
専門業者は、ブロックと相性の良い安全な塗料を使うので、きれいに仕上げたい場合は業者に相談しましょう。
まとめ
ブロック塀がボロボロの状態では外観的に良くないので、「とりあえず塗装してみよう」という考えは一般的かもしれません。
しかしブロック塀には、事故や泥棒から家を守るという大切な役割があります。そのため古くなったブロック塀に必要なのは、塗装ではなく、メンテナンスです。
いくら見た目がきれいになっても、劣化した状態では本来の役割を果たせません。家を守るためにも、ブロック塀のメンテナンスは欠かさないようにしましょう。

カテゴリ:塗装工事