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2023年10月23日
色に関する知識
外壁塗装では色選びが重要です。外壁の色が変われば、お家の雰囲気ががらりと変わるので慎重に選ぶことが大切です。そこで今回は知っておくと便利な色の知識についてご紹介します。
色の三属性
色の三属性とは「色相」「明度」「彩度」のことをいいます。
色相
海の色は青、ポストの色は赤、草花の色は緑だと誰でもすぐに感じられると思います。しかし草花の葉と言ってもチューリップの鳩菊野派の色とでは細かく見れば違いますが、総じて緑だと言っても誰も不思議に思いません。
赤や青に属する色だと主張する人はおそらくいないでしょう。色にはこのように分け方のできる属性があり、これを色相と言います。
明度
色相は緑と赤と互いに違っていても、その同色槽の中には必ず明るい色と暗い色があります。色には色相に関わらず明るい、位に分けることができる属性を持ち合わせています。
この種の属性を明度と言います。明度が一番明るいのは白、一番暗いのが黒になります。
彩度
ポストの赤とレンガの赤を比べると、ポストの色はレンガの色と比べてかなり鮮やかです。これらは明度の高低に関係がないということです。
色にはこのように色相、明度に関わらず、鮮やかさの度合いで分けることのできる属性があり、この種の属性を彩度と言います。
色の三属性は色を表したり、区別する時の基準です。配色を考える際には、明度と彩度を組み合わせた「トーン」で表現します。具体的にはパステル調、ダーク調、ダル調などと言います。
色は三属性の変化に伴い、イメージが変化します。一般的には再度が高いほうが派手な印象を与え、記憶に残りやすいと言われていますが、外壁塗装の場合は周囲の景観との調和を考慮してあまり彩度が高い色は使われない傾向にあります。
色と素材
実は色と素材には深い関係があり、同じ色でも素材が変われば印象が変わります。デザインの世界にはCMFという概念があります。Cはcolor(色)、Mはmaterial(素材)、Fはfinish(加工方法)という意味があります。
色だけでなく、モノの素材や形状を含めた「表面」すべてを考慮したデザインにすることで、より高いクオリティの製品が生み出されると言われています。外壁も、窯業系サイディング、金属系サイディング、モルタルなど様々な種類の素材があります。もし街中で素敵な色の住宅を見つけたら、外壁の素材もチェックしてみてください。
例えば、ご自宅と同じ窯業系サイディングの外壁であれば、かなりイメージに近いと言えますし、素材が異なるなら少し検討したほうが良いかもしれません。さらに艶は、CMFのFにあたりますが、艶があるか内科でも仕上がりが大きく変わるので、艶の有無もこだわりたいところです。
外壁の色選びの注意点
色を選ぶ際に気を付けていただきたいことは、外壁には低彩度の色を選ぶことです。なぜ彩度が低い色をおすすめするかというと、彩度が低いと周囲の環境に馴染み、やさしい印象に仕上がるためです。他にも建物に落ち着きが出るため、高級感が得られます。
それとは反対に彩度が高い色を選んでしまった場合は、周囲の環境に馴染まず、騒色となってしまいます。物足りなさは感じるかもしれませんが、色は広い面積で見るのと、狭い面積で見るのとでは色の印象が違います。
同じ色でも、広い面積で見ると明るくなり、狭い面積で見ると暗く見えます。外壁は家の大半を占めてしまうため、彩度が高い色を選んでしまうと、より明るさが強調され、環境から浮いた家となってしまいます。
まとめ
今回は色に関する知識についてご紹介しました。色相や彩度、周りの環境など様々なことを意識しながらご自身のお家に合う色を見つけましょう。
ご不明な点がございましたら、プラニング・Kにお気軽にご相談ください。
カテゴリ:未分類
2023年10月19日
塗料1缶で塗装できる面積はどのくらい?
外壁塗装や屋根塗装の塗料は通常一斗缶やペール缶に詰められて流通しています。内容量は15~16㎏程度です。個の塗料1缶でどれくらいの面積を塗ることができるのかご存じでしょうか?
塗布量についての知識があると、品質や費用で損をしません。今回は塗料の塗布量についてご紹介していきます。
塗布量とは
塗布量は各塗料メーカーが塗料製品ごとに規定しています。外壁塗装をする際、職人は目分量で塗料を塗り重ねているわけではありません。必ず塗料メーカーが定めた塗布量を守って塗装をしています。もし、この塗布量を守らずに塗装をしてしまった場合、品質に問題が生じます。
1缶の塗布量
塗料によって異なりますが、1缶で約100㎡~150㎡塗ることができます。これは上塗塗料を1回塗するときの面積です。下塗剤のシーラーも、上塗塗料とほぼ同じ面積を塗ることができます。
しかし、ALC、モルタル、劣化の激しい窯業サイディングなどに使うサーフェーサーやフィラーなどの下塗剤は、20㎡~50㎡程度しか塗れないときもあります。
塗料メーカーによって塗布量に幅がある理由
外壁によって表面積が微妙に違うため
同じ大きさの外壁でもツルツルとした外壁(金属サイディングなど)と凹凸のある外壁(モルタル外壁のスタッコ仕上げなど)では微妙に面積が違ってきます。凹凸のある外壁は、凹凸のある分、表面積が大きくなるのでより多くの塗布量が必要になります。
外壁が劣化している場合、塗料を吸い込むことがあるため
劣化が進行している外壁は、塗料を吸い込むことがあります。そして外壁塗装の品質を保つためには、吸い込みが止まるまで塗料を塗らなければなりません。そのため、外壁が劣化している場合は、より多くの塗料が必要になります。
劣化の進行具合によっては、より多くの塗料が必要になる場合があるため、塗布量に幅が設けられています。
塗料の希釈について
塗料を水やシンナーで薄めることを希釈と言います。希釈することで塗料の粘土を調節し、塗りやすくします。希釈できる量(希釈率)はそれぞれの製品のカタログなどに記載されています。一般的な塗料は5%~10%程度がメーカーの認めた希釈率ですので、その規定量の中で希釈する分には塗料への悪影響はありません。
また、希釈せずに年度の高い状態の塗料で塗装作業するのも、健全な塗膜形成には不都合となることがあります。
適度な粒度を持った塗料を適切な方法で塗装することが大切になります。
規定量を超えて希釈すると…
残念なことに、塗料をやたら薄めて規定量塗るという業者も存在します。
希釈規定量を超えて希釈すると、
・塗膜の白化(かぶり、ブラッシング)
・塗膜の艶不良
・塗料の流れ、ダレ
などが発生し、仕上がりが美しくないだけでなく、不健全な塗膜となり、塗料が本来備えている機能を発揮しなくなります。さらに塗膜形成の過程において微細な気泡が混入することもあり、塗膜の耐久性が大幅に低くなることも懸念されます。そのため、業者選びは慎重に行いましょう。
まとめ
見積もりや契約書に書いてある面積をあの缶数で塗れるのかな?と疑問がある場合は遠慮なく業者に聞いてみましょう。不安を残したまま、工事が終わってしまう、なんてことは避けたいですよね。
手抜き工事を避けるためにも、必要な塗料の数量を知っておくことが大切です。ご自身で塗料メーカーのHPやカタログを見て計算し、確認することをおすすめします。
カテゴリ:塗装工事
2023年10月16日
外壁塗装工事は気温が重要
外壁塗装に不適切な環境があることをご存じですか?塗装工事は天候に左右されやすく、条件が悪いと工事をすることができません。条件の悪い状態で塗装をしてしまうと本来の性能が発揮できなかったり、仕上がりが悪くなるなど不具合が発生します。
外壁塗装ができない条件
外壁塗装ができない条件は以下の通りです。
・天気が雨か雪
・気温が5度以下(10度以下の施工も注意が必要)
・湿度が85%以上
・強風が吹いている
・外壁面に霜が降りたり、結露ができている
条件を守らなかった場合
塗料の乾燥時間が長くなる
雨や雪が降っているときに塗装を行うと、気温が低く湿度が高いため、塗料の乾燥時間が長くなります。乾燥しようとしている間に埃が付着したり、塗料が垂れてくる可能性があります。そうなると仕上がりが悪くなってしまい、美観性が失われます。
施工不良の発生
気温が低くなると結露が発生します。結露で外壁が濡れている状態では塗装をすることはできません。また、塗装後の効果が完全に終わっていない状態で結露が発生すると密着不良が起き、浮きや剥がれなど施工不良が発生するリスクが高くなります。
悪天候でも進行できる工程
外壁塗装ができない天気でも、工程によっては進行することができます。近隣挨拶や足場設置前の現場確認、完了検査などは悪天候でも行うことができます。足場設置・解体、高圧洗浄、養生などは天候が悪すぎる場合、行うことはできません。下地処理、塗装は行うことができません。
外壁塗装の天気に関するQ&A
Q:塗装工事の中止はいつ決まりますか?
A:当日に雨が降っている場合は、その日の朝から中止になります。また、天気予報が雨や雪になっている場合は、あらかじめ工事が中止になる場合があります。
Q:雨が突然降りだしたら?
A:雨が降り出したら塗装工事は中断します。途中まで縫っていた箇所があった場合、天気が回復するのを待ち、塗った箇所がきちんと乾燥しているのが確認出来たら塗り直しを行います。雨が続く場合には、後日塗り直しを行います。
Q:塗装ができない天候が続いた場合はどうなるの?
A:塗装ができる天候になるまで工事はできません。そのため、作業が行えなかった日数分、工事が延長になります。また、追加料金が発生するのではないかとご心配の方もいらっしゃるかと思いますが、天候が原因のため、追加料金の発生はありません。
塗装に適した季節
外壁塗装は基本的に1年中行うことができますが、特に天候が安定している春や秋が、外壁塗装に適した季節と言えます。
夏は気温が高く、塗料の乾燥が早くなるため、作業がスムーズに進みますが、養生などで窓を開けられないため、家の中で過ごしづらくなることがあります。
冬は天候が安定していますが、気温が低く、日照時間が短いため、塗料の乾燥に時間がかかり、作業に遅れが出る場合があります。
まとめ
外壁塗装ができない条件は”気温5度以下”と”湿度85%以上”です。塗料の乾燥時間が長くなったり、結露ができて施工不良を引き起こす可能性があるため、基本的に雨や雪の場合、塗装工事は中止になります。
天候によって作業の進捗状況が変わってくるため、その日の作業が中断になった場合の連絡手段をあらかじめ業者と相談しておきましょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年10月12日
外壁塗装の寿命
現在、永遠に劣化することのない塗料は開発されていません。そうなると、外壁塗装の寿命が気になりますよね。また、「我が家の外壁はもう寿命を迎えているのか?」「外壁の寿命を延ばす方法が知りたい」という方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は外壁塗装の寿命についてご紹介したいと思います。
寿命はどのくらい?
外壁塗装のおおよその耐用年数は10年です。前回の外壁塗装をしてから、10年経っている場合は、外壁塗装が寿命を迎えている可能性が高いです。ただし、使用する塗料によって耐用年数が変わるため、寿命が10年から大きく前後する場合があります。
前回使用した塗料が分かる場合
塗料メーカーのHPをチェックしたり、塗料メーカーに問い合わせることで耐用年数を知ることができます。
塗料の種類だけわかる場合
シリコン塗料、無機塗料など塗料の種類が分かる場合は、大まかな耐用年数が分かります。(下記表参照)ただし、製品によっては下記の耐用年数と大きく異なる場合があるため、参考情報としてご活用ください。
何も分からない場合
前回の外壁塗装の書類がないか探してみましょう。契約書や見積などに塗料の種類の記載がある可能性が高いです。また、施工した塗装業者に確認してみるという方法もあります。
外壁塗装の寿命を延ばすコツ
外壁塗装の耐用年数は、材料の限界を超えて延ばすことはできません。しかし、限界まで長く保つことは可能です。手間と費用をかけられるなら10年以上の寿命差を生み出せるため、耐用年数を長く保ちたい人は以下を実践してみてください。
耐用年数が長い塗料を選ぶ
耐用年数が長い塗料で塗装すれば、メンテナンスの時期を遅らせることが可能です。価格は高くなりますが、フッ素塗料や無機塗料を使用すると耐用年数が20年以上になり、外壁塗装は長持ちします。
周辺環境に合わせた塗料
住宅周辺の環境に合わせた塗料の付加性能もチェックしておきましょう。
例えば、川沿いに住まれているなら防藻、防カビ性能がついた塗料を選択したり、海の近くに住んでいるなら塩害を防ぐために防汚性に優れた塗料を選ぶなど、要員に対抗できる性能を持った塗料を選択することもおすすめです。
優良業者に依頼
外壁塗装の寿命を少しでも伸ばすためには、確かな外壁塗装工事ができる知識と技術のある優良な業者に依頼することが大切です。どこの業者も大差ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、中には悪徳業者や悪気が無くても知識や経験のない業者もいます。
こうした塗装業者に依頼してしまうと施工不良の原因になり、外壁塗装の寿命が縮んでしまいます。しっかりと優良な業者を見極めるようにしましょう。
まとめ
外壁塗装には寿命があります。現時点では未来永劫持つような塗料は残念ながら存在しません。外壁が寿命を迎えると、美観保持や雨風から住宅を守る役割が失われてしまいます。寿命を延ばすには、耐用年数の長い塗料、付加性能の付いた塗料の選択をしましょう。
また、メンテナンスをする際には塗料ばかりに注目してしまいがちですが、優良業者を探すことが重要なポイントになります。外壁塗装はメンテナンス時期を見誤ると、建物ごと建て直しを余儀なくされるかもしれません。修繕費用を抑えるためにも、外壁塗料の耐用年数を把握しておきましょう。
カテゴリ:外壁
2023年10月5日
コーキングの打ち替えと増し打ち
外壁塗装を検討する際、同時に考えるのがコーキングです。コーキングには打ち替えと増し打ちの工法があります。どちらもよく比較されますが、多少金額が違ううえに、コーキングの場所や劣化状態によって使い分けが必要になり、現状に合わせることが大切です。
そこで今回は、コーキングの打ち替えと増し打ちの違いや使い分けについてご紹介していきたいと思います。
打ち替えと増し打ちの違い
打ち替えは、傷んだ古い目地をカッターなどで切り取ってから、新しいコーキング材を充填する方法です。目地撤去の手間がある分、増し打ちよりも少し費用がかかりますが、傷んだ部分をしっかり取り除くことができます。
増し打ちは、古い目地の上にそのままコーキングを塗り重ねる方法です。古い目地の状態が悪いと上塗りした部分だけ剥がれてしまう恐れがありますが、作業の手間は少ないため費用はお安くできます。
この2つはそれぞれに長所短所があるため、施工する場所やコーキングの状態次第で使い分けるのが正しいやり方です。
打ち替えのメリット・デメリット
メリット
コーキングの打ち替えを行うメリットは、前のコーキング材を撤去してから新しいコーキング材を充填するので、カタログ通りの耐久性が期待できます。また、目地の隙間をしっかりと埋めることができるため、防水性や柔軟性もしっかり確保することができます。
デメリット
コーキング打ち替えのデメリットは、増し打ちに比べると、前のコーキング材を撤去する分の手間がかかってしまうことです。
また、費用に関しても、打ち増しに比べるとやや高くなります。ただ、打ち増しに比べて、極端に値段が高くなるということはないので、基本的に打ち替え可能な箇所は、すべて打ち替えで行うのがおすすめです。
増し打ちのメリット・デメリット
メリット
コーキング増し打ちのメリットは、古いコーキング材を撤去する必要がないため、打ち替えに比べて手間がかからないことです。また、工期も手間の分だけ短くなり、料金も打ち替えに比べるとやや安くなります。
デメリット
コーキング増し打ちのデメリットは、元のコーキング材を撤去しないため、シーリング材の想定する耐用年数よりも早く劣化してしまう可能性があることです。
本来なら撤去しなければならないコーキング材は、古く劣化しており、新しいコーキング材を塗り重ねたとしても、ひび割れや隙間ができる可能性があります。また、打ち替えに比べると、すぐに剥がれてしまう可能性も高いです。
基本的には打ち替え
外壁塗装工事などでコーキング補修をするときは、基本的には打ち替えがおすすめです。古いコーキング材を撤去して中身を新品にするため、耐久性も良くなるからです。増し打ちでは、傷んで固くなったコーキングを修復できるわけではありません。
表面だけ塗り重ねても、内側の古いコーキングはまたひび割れたり隙間ができたりする恐れがあります。増し打ちよりも手間・費用はかかりますが、建材のメンテナンスには打ち替えがベストです。長持ちする良い補修のためには、基本的には目地コーキングは打ち替えにしてもらいましょう。
例外として、窓やサッシ廻りは増し打ちの方が適しています。サッシ周りを打ち替えようとしてカッターを入れると、奥にある防水紙を誤って切ってしまい、雨漏りを引き起こす可能性が高いからです。
補修しようとしてかえって雨漏りの原因を作っては意味がありません。このため、サッシ周りは古い目地撤去をしない増し打ちを行います。
まとめ
基本的には全て打ち替えをおすすめしますが、サッシ周りなどは「増し打ち」が適していることが多いです。状況によって正しく使い分けが必要です。
そのため、見積書では打ち替えと増し打ちそれぞれの単価や数量が分かるよう、明確に書き分けてもらいましょう。
コーキングは外壁の目地の隙間を埋めて防水するための大事な部分です。お家を長持ちさせるためにも、きちんとしたメンテナンスを行いましょう。
カテゴリ:未分類
2023年10月2日
防水工事は必要?
「外壁塗装と同時に防水工事を勧められたが、防水工事って本当に必要?」そんなお困りの声をよく耳にします。外壁塗装などのメンテナンスは美観や耐久性維持の目的で必要なものと理解はできますが、ベランダ・バルコニー、屋上などの防水工事となると、本当に必要か不安になりますよね。
「防水工事をする必要はないのに、見積書に書かれているのでは?」「本当に今、防水工事をしないとだめなの?何年か先でよいのでは?」という皆様の疑問やご不安を解決します。
防水工事と外壁塗装を同時にする理由
ベランダの防水機能が発揮できる期間は、一般的なものだと5~10年が平均です。外壁塗装も、一般的に10年程度が塗替えの目安となります。ベランダの防水工事は、5年に一度行うのが理想的です。
外壁塗装の寿命が10年だとすると、5年に一度防水工事を行えば、2回に1回は同時に工事を行うことができます。外壁塗装と防水工事をバラバラに行うと何度も業者に工事を依頼する必要があり、時間と手間がかかる他、費用の負担も大きくなります。
そのため外壁塗装と防水工事を同時期に行うと、工事を一度に終わらせることができ、時間と手間を最小限に抑えることができます。
防水塗装の重要性
水は住宅を劣化させる原因の一つです。木造建築の場合は、家を形作っている柱や梁を腐食します。これにより、家全体の耐久性や強度が減少してしまいます。家の壁には断熱材も含まれおり、水の侵入により断熱材が劣化する可能性が高くなります。
また、コンクリート製の建物でも雨により腐食が生じます。コンクリートが剥がれ、鉄骨に錆やカビが生じます。これらも建物の耐久性を低下させる原因となります。
家を支える柱が傷むと地震や台風があった場合、家が倒壊する危険性が高くなります。建物に長く住むには「水」による劣化を防ぐ防水工事はかなり重要です。
防水工事の目安
雨漏りを防ぐためには、適切なタイミングでメンテナンスを実施しなければなりません。そのためには、劣化が進行しているサインを見逃さないことが重要になります。以下のような症状がある場合は防水工事を検討しましょう。
・防水塗装のひび割れ・剥がれ
・コケやカビの繁殖
・雨水がたまる
・手摺などの劣化
・ベランダ下の雨染み
防水塗装の種類
ベランダなどで施されている防水構造を大きく分けると、
・シートを使って防水層を作るもの…シート防水工法、アスファルト防水工法
・塗料で防水層を作るもの…ウレタン防水工法、FRP防水工法
があります。ベランダの特徴や劣化症状により、推奨される防水工法が違うので、工事価格を安くしたい、確実に防水したい、などというご要望がある場合は、施工業者としっかり話し合いましょう。
防水工事のDIYはおすすめできない
ご自身で防水工事を行おうとお考えの方がいらっしゃるかもしれませんが、それはおすすめできません。防水塗装は工務店や塗装業者ですら対応していないことがあり、防水工事の工法によって業者も細分化されているほど、専門性の高い分野になります。
失敗すると即雨漏りに繋がるリスクがあり、建物に大打撃を与えてしまう可能性があるため、ご自身でのDIYはやめておきましょう。
まとめ
ベランダやバルコニーは外壁や屋根に比べると、点検や劣化を見落としがちな箇所ですが、雨や紫外線に晒されている屋外設備です。そのため定期的な点検を行わなければ、建物の耐久性低下につながる様々な劣化症状を引き起こしかねません。
塗装工事や防水工事などのメンテナンスは、雨漏りや木部の腐食を未然に防ぎ、家を長持ちさせるために重要な工事です。
カテゴリ:防水
2023年9月28日
基礎は塗装できる?
外壁や屋根のリフォームとなると、屋根や外壁そのものに目が行きがちですが、その外壁や屋根を支えているのは基礎です。普段あまり目に留まらない場所ですが、改めて見てみるとひびが入っていたり、黒ずんでいるかもしれません。外壁塗装をする際に、基礎部分は塗装をするのでしょうか?
今回は建物を支える大切な役割を持つ基礎部分の、塗装の必要性やメンテナンス方法をご紹介します。
建物の基礎とは
基礎は建物の重みを支える重要な役割をしています。建物の荷重や、強風や地震などの外的要因でくわえられる力を地盤にバランスよく伝えるためのもので、地盤と建物をつなぐ重要な役割をしています。
基礎がないと建物の重みを支えるものがなくなり、地面の揺れが直接外壁に伝わったり、外壁に加わる力をうまく逃すことができず、建物の劣化を早めてしまう可能性があります。
基礎の塗装は必要?
基礎の塗装にはメリットもデメリットもあり、一概にこうすべき、ということは言えません。基礎塗装をすると外観も良くなり、劣化をある程度抑えられるのがメリットです。
しかし、すでに劣化してしまった基礎は塗装だけでは直せません。劣化症状があるなら塗装よりも先に補強工事をしたほうが良いです。
また、一度塗装してしまうと、その後も定期的に塗り直すことになり、維持費用もかかります。自宅の基礎の状態やメンテナンスの予算に応じて、慎重に判断する必要があります。
基礎の劣化症状
基礎も外壁と同じように経年劣化が起こります。主な劣化症状として、「ひび割れ」「剥がれ」「浮き」「サビ」「中性化」などがあります。建物を支える重要な構造体なので、強度を落とすような劣化は早期に対処しなければいけません。よく症状に現れるのはひび割れや剥がれです。
基礎を塗装するメリット
日本の住宅の基礎は主にコンクリートやセメント、モルタルが一般的です。コンクリートやセメントは素材自体に防水性がなく、吸水性が高い素材です。そのため、塗装をすることで防水性を高めることができます。さらにカビやコケの発生を抑え、美観を保つこともできます。
基礎を塗装するデメリット
基礎を塗装すると良くも悪くも塗膜で覆われるため、劣化や損傷があっても気が付きにくくなるというデメリットがあります。また、防水されることで、屋内で水漏れが起きても屋外に症状が出にくくなり、発見が遅れるといったケースも考えられます。
塗装は永久的なものではありませんので、基礎塗装をした場合は定期的に塗替えが必要になることも知っておきましょう。
注意点
保証の対象外になりやすい
基礎部分は、外壁塗装時についてくる保証の対象外となるケースが多いです。通常、基礎塗装は外壁塗装に含まれないオプションであることや、塗装が剥がれやすい部位だということが理由です。基礎塗装を依頼する場合には、保証範囲を確認しましょう。
まとめ
外壁塗装をする際に、基礎部分も含めて塗装するかどうかは、ケースバイケースです。業者の考え方によっても異なりますし、建物の立地条件によっても向き不向きがあります。基礎部分への塗装のメリット・デメリットを知ったうえで、業者と相談しながら決めると良いでしょう。
カテゴリ:塗装工事
2023年9月25日
和モダンの外壁の魅力
突然ですが、和風住宅にどのようなイメージをお持ちですか?
『古い』『暗い』などのイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
近年では、古民家の魅力を再認識し、リノベーションをして住む方も増加しており、和風住宅や和モダンの住宅も人気となっています。
和風住宅の特徴
和風住宅は日本の風土や気候に合わせた材質を使用し、調湿や調温機能に優れており、昔の人々の知恵や工夫が住宅の様々な部分で活かされています。
自然で侘び寂びがある落ち着いた雰囲気が特徴で、和風住宅ならではの畳や木の香りは、気分を落ち着かせるリラックス効果もあります。
和モダンの家とは
都会的で無機質なテイストと和の美しさを融合させた『和モダン住宅』も人気があります。
『和風にしたいけど、他のお宅と違った雰囲気にしたい。』
『純和風だと少しイメージと違う』
という方におすすめしたいのが和モダンです。
和モダンの家にする際のポイント
家の造りは大幅なリフォームをしないといけませんが、塗装によって和モダン風にすることは可能です。
いくつかのポイントを抑えて成功させましょう。
➊色選び
せっかくの外壁塗装なのでイメージを変えてみたいという方も多いのではないでしょうか。
そこで、まず重要なのが色選びです。色彩で『和』を感じるポイントにもなります。
例えば日本では瓦が黒いことから、黒っぽい色に『和』を感じる傾向があります。モダンならガルバリウム鋼板の屋根や外壁との相性が良く、黒系や紺色のガルバリウム鋼鈑の住宅は『和モダン』をイメージしやすいでしょう。
日本の伝統色は彩度が低く、落ち着いた中にも上品さが感じられるため、和風住宅の外壁によく馴染みます。外壁塗装をする際に柱や屋根瓦との色調バランスを考慮し、色を選びましょう。
ここポイント👆
和モダンの外観をすっきりとまとめたい場合は、色を使いすぎないことです。複数の色を取り入れてしまうと、まとまりのない印象を与えてしまいます。
統一感のある素敵な印象の外観に仕上げましょう!
💡白を上手に使用しましょう!
黒や紺色、グレーなどと合わせてツートンカラーにすると、濃淡がはっきりしてモダンな雰囲気が活かされます。
白色は漆喰の色でもあり、柱などの木材とも相性が良い色なので、外壁に白色を取り入れることで和モダン住宅に仕上げることができます。
❷素材(材質)を活かす
柱や樋などの木材を使用している部分は木目や質感を活かし、塗装することをおすすめします。和をイメージさせる素材は日本人が趣を感じます。
塗料には艶有りや艶なし、クリヤー(透明)などの種類があり、それぞれの仕上がりも違います。素材本来が持つ自然な風合いを活かすのであればクリヤーがおすすめです。
このように使用する塗料によって、好みの風合いを選択できるのも塗装のメリットでもあります。
❸景観を壊さない色選び
周りの景観とも馴染みやすく、個性も出しやすいため、外観にこだわりたい方におすすめしたいのが和モダンテイストです。
ここで注意が必要なのが、美しいまちづくりとして市町村が『景観ガイドライン』を定めている地域があるということです。その場合、街の景観を壊さないよう一般住宅や商業施設など外観の色を既定の範囲で行うことが必要になります。
外壁塗装工事が完了したあとに知るということが無いよう、事前に確認しましょう。
まとめ
今回は、和モダン住宅についてご紹介しました。
和モダンの外観をおしゃれに仕上げたいなら、シンプルな建物や屋根形状にこだわりの色を取り入れましょう。和モダンの外観に合わせて室内も和モダンで仕上げると、より統一感が増しお洒落な住まいになります。
プラニング・Kでは内装リフォームも手掛けております。
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2023年9月21日
外壁塗装が相場より高くなるケース
外壁塗装の見積をとると思ったより高いな…と思ったことはありませんか?外壁塗装の相場は90~120万円程度です。しかし、外壁塗装は1棟1棟に合わせて工事をするので定価というものがありません。
そのため、今回は外壁塗装の見積が相場よりも高くなるケースについてご紹介していきます。
相場よりも高くなる条件
・家の面積が大きい
家の面積が大きいと、塗装面積だけでなく、足場面積や付帯物の戸数も多くなり、全体的に費用が上がってしまいます。また、建物の大きさが同じくらいでも、凹凸のある建物の方が真四角な建物よりも価格が高くなります。建物の形状や大きさで工事価格が変わることも注意が必要です。
・建物の劣化が激しい
建物の劣化が激しいと、補修工事が多くなり、費用も高くなります。例えば、外壁が剥がれていて、一部交換しなければいけない、雨樋が外れていて、一部交換が必要、シロアリの被害がある、など劣化が酷い場合は、塗装だけでは補修しきれないので費用が大幅に高くなります。
・職人が下請け業者
外壁塗装は営業会社と施工業者が違う、いわゆる下請けが当たり前の業界になります。
下請けを使う業者は、当然ですが自社で施工を行う会社に比べて中間マージン(費用の20%~30%)が発生する分、費用相場は高くなります。
塗装費用を抑えたいのであれば、下請けに委託しない塗装専門業者に依頼するのがおすすめです。
悪徳業者に注意
上記のような理由はある場合は費用が高額になってしまいますが、疑ったほうが良い高額な見積もりもあります。
単価金額が高い
単価設定を高くして、契約時に「今契約してくれれば60万円値引きしますよ」と言ってくるところもあります。一見お得に感じますが、実は最初に提示していた金額が高かっただけ、というケースが多いです。セールストークに引っかからないためにも相場通りの単価で見積をしてくれる業者が安心です。
大幅値引き
悪徳業者は実績を増やしたいという理由で、値引きをして契約を取ろうとするケースがあります。まず非常に高い費用を提示し、相場と比べてもまだ高い価格に下げて「さも値引きしたように見せる」という手口です。値引きの例には、以下のようなものがあります。
・モニター料金で割り引く
・この地域限定でキャンペーンを行っている
・今月いっぱいは30%引きで契約できる
・うちと契約すると足場代を無料にする
上記のようなことを言いながら、当初の提示金額から半額ぐらい下げてきます。このような大幅値引きがあれば悪徳業者を疑ったほうが良いでしょう。
余計な見積もりが入っている
やらなくても良い余計な工事が入っている場合も注意しましょう。
例えば、雨樋が一部われているだけなのに補修ではなく全交換になっていたり、まだ使えるカーポートの屋根の交換が見積に入っている、などということがあります。
相談もなく交換工事などの大きな工事が入っている場合は、必ず説明を受けましょう。
対処法
悪徳業者の疑いのある場合は、以下のように対応しましょう。
・即決しない
・はっきり断る
・業者の口コミや情報をネットで探す
まとめ
外壁塗装の費用相場は一般住宅で90~120万円程度です。ただし、住宅の面積が広い、職人が下請け、修繕箇所が多い建物、悪徳業者に依頼してしまうなどとすると相場よりも高くなることがあります。
尚、塗料単価や道具・職人の人件費が高騰していることから年々外壁塗装の費用相場も上昇傾向にあります。外壁塗装を検討中の方は早めの施工がコストパフォーマンス的に見ておすすめです。
ご不明な点がございましたら、お気軽にプラニング・Kにご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2023年9月14日
外壁塗装で色褪せしにくい色
外壁塗装をお考えで、何色にするか迷っている方はいらっしゃいませんか?たくさんの色見本から選ぶのは楽しい作業でもありますが、迷うので苦手な方もいるかもしれません。
せっかく塗装をするなら、できれば色褪せしない、長持ちする塗料を選びたいですよね。今回は色褪せしにくい色や、外壁が色褪せた時の対処法についてご紹介します。
外壁はどうして色褪せるの?
・紫外線
外壁は常に紫外線が当たっています。外壁の色を構成している顔料を、紫外線に含まれているエネルギーが破壊してしまうことが原因の一つです。紫外線エネルギーは色素を劣化させる力があります。
また、酸性雨や風などの様々な自然現象が重なり合い、さらに劣化が進んでいきます。
・化学変化
化学変化によって色褪せが起きることもあります。水や酸素、日光など、自然に存在する様々なものの影響を受けて、塗料や外壁材の化学物質が変化し、色褪せてしまいます。
色褪せしにくい色
白
白は最も色褪せしにくい色と言っても過言ではありません。太陽光を吸収しにくいという特性があり、紫外線のダメージそのものを受けにくくなります。その上、白い外壁は色褪せしたとしても見た目には分かりづらいため、色褪せが一番目立たない色であるとも言えます。
ただし、注意点として、色褪せしにくい反面、汚れは目立ちやすいです。埃や排気ガス、カビや苔などの汚れが外壁に付着すると、他の色に比べて汚れが目立ちやすくなります。
黒
黒い外壁は、白同様、色褪せしにくい色です。黒い顔料に含まれる成分は太陽光に分解され、化学変化が起こりにくい特性があります。ただ、白と同じようにちょっとした汚れが目立ちやすく、ツヤのある黒は色あせが目立ってしまいます。
また、熱を吸収しやすいので外壁の温度が室内まで伝わり、温度が上昇しやすくなるという点も注意が必要です。
ベージュ、クリーム系
ベージュは色褪せが目立ちにくいほか、汚れも目立ちにくいため人気の色です。周囲の景観にも馴染みやすく、自然が多い場所でもビルが多い場所でもマッチします。
色褪せしやすい色
色褪せしやすい色は次の通りです。
・赤
・黄色
・緑
・紫
とくに、鮮やかなカラーや濃い色にする場合は紫外線による色褪せが起こりやすいため、ほかの色よりもこまめなメンテナンスが必要です。
外壁を長持ちさせる方法
耐久性の高い塗料を選ぶ
外壁を長持ちさせるためには耐久性の高い塗料を選ぶことが重要です。外壁塗装用の塗料はいくつも種類がありますが、大きく分けると長持ちする順で、フッ素塗料、ラジカル塗料、シリコン塗料、ウレタン塗料、アクリル塗料で、フッ素塗料が最も長く外壁を守ることができる塗料です。
艶あり塗料を選ぶ
塗料には艶あり塗料と艶消し塗料があります。艶消し塗料はマットな質感が好きな方に人気ですが、艶消剤を入れて加工するため、耐久性が艶あり塗料よりも劣っている場合があります。
特に質感にこだわらない場合や、見た目よりも耐久性にこだわる場合は、艶あり塗料を選ぶと良いでしょう。
定期的なメンテナンス
塗料の種類にもよりますが、塗料の寿命は大体10年前後です。10念を目安に塗り直しをしなければ、塗料の劣化が進み、色褪せも目立ってきてしまうことでしょう。外壁の色を長持ちさせるため、定期的に外壁塗装による適切なメンテナンスを行いましょう。
まとめ
なるべく色褪せせずに長く美しさが保てる色選びのポイントについてご紹介しました。色のほかにも、艶の有無や汚れにくい塗料を選ぶことも長持ちのポイントとなります。
せっかく外壁塗装をしても、たった数年で色褪せてしまうと残念な気持ちになりますよね。そうならないためにも、塗装業者とよく相談し、納得のいく色選びや工事を行いましょう。
カテゴリ:塗装工事