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2023年5月22日
地震の後には外壁・屋根チェック!
近年日本各地で発生する地震。今月5日には石川県能登地方で最大震度6強の地震が発生しました。香川県でも近々大きな地震が来るのではないかと心配になっている方も多いと思います。地震が起きると建物が倒壊、半壊とまではいかなくても外壁にひびが入ったり、屋根が崩れたりします。
一見何でもないように見えて、見えないところに異常が発生している場合もあります。今回は地震が発生した際、チェックしてほしい建物のポイントをご紹介します。
地震が起きた際に確認すること
外壁や基礎にクラックがあるか
地震による被害で最も分かりやすいのがクラックです。髪の毛のように細いひび(ヘアークラック)は緊急を要しませんが、幅が広く、深さが5㎜以上あるクラックは外壁そのものにダメージがある状態です。
また、そのクラックが大きく広がったり、雨漏りをする可能性もあります。そのため、建物にクラックがないかよく確認しましょう。
雨漏り
地震後に雨漏りが始まった場合は屋根の瓦のずれや破損が生じている可能性があります。天井・床・壁紙が湿っていたり、シミができている場合は雨漏りしているので部屋の隅々まで確認しましょう。
開口部の開閉確認
地震後は窓やドアが開閉しづらくなっています。複数個所で開閉しづらい場合はドア枠やサッシが曲がっていたり、建物自体が歪んでいる可能性があります。そのままにしておくと非難する場合の妨げになるので必ず確認しておきましょう。
瓦屋根の散乱
昔の住宅は瓦屋根を使用している場合が多く、大きな地震の後は瓦が散乱していることがあります。
これは昔の住宅の耐震性が高くないので、重い瓦がついていると住宅が倒壊するため、あえて落ちやすくしていると言われています。
余震などで瓦が落ちてくる場合もあるため、必ず確認を行いましょう。
目に見えない被害・今後起こりうる被害
住宅が歪む
大きな地震の影響で住宅が歪んでしまうことがあります。今は大丈夫でもそのうち、雨漏りや地盤沈下などが起こり始めます。
ビー玉やゴルフボールを床にそっと置くと、何度も同じ方向に転がっていく場合、地盤沈下の可能性があります。また、古い住宅は注意が必要で、余震が起こるたびに住宅に負担がかかります。
そのたびに何かしらの隙間や歪みが生じてしまい、そこから雨が侵入し、雨漏りを引き起こします。
液状化現象
液状化現象とは、地震の揺れで地盤が液状化になることです。その結果、道路が沈下したり傾いたりするほか、水道管が浮き上がり断水することもあります。
地盤が建物を支えきれなくなったり、建物の基礎が移動して建物自体が2つに割れたように離れてしまうこともあります。また、健康にも悪い影響が出てしまいます。
地震保険
地震保険は地震による損害を補償する保険です。地震による損害と聞くと大地震による倒壊を想像する方が多いと思いますが、実際は外壁の亀裂やひび割れなどの損害も補償されます。すべての損害に補償されるわけではありませんが、以下の損害条件を満たしていれば保証を受けることができます。
・一部損以上の損害であること
・地震発生から10日以内の損害であること
経年劣化が原因の損害ではないこと
万が一のためにも、地震保険に加入することをおすすめします。
まとめ
自然災害は予知することができません。被害に遭われた際は、落ち着いて被害の状況確認をしましょう。地震が原因による被害なのか判断しやすくするために、日ごろの家の状態を知っておくことも大切です。
外壁の損害は思わぬ二次被害を引き起こす可能性があります。これくらいなら大丈夫、と思わずに一度専門業者に見てもらうことをおすすめします。
業者がすぐに来れない場合は、ひびの深さや幅、基盤やタイルにまでひび割れが起きていないか確認しましょう。あまりにもひどい場合は建物自体の強度が下がっているため、ほかの場所に避難することも考えましょう。
カテゴリ:外壁
2023年5月18日
外壁が腐食する原因
外壁は常に紫外線や雨など過酷な環境下にさらされています。そのため築年数がある程度経つと経年劣化が起こり始めます。中でも腐食が起こっている場合は大変危険な状態です。
何らかの原因で腐食した場合、どのようなことが起こるのでしょうか。今回は外壁の腐食についてご紹介していきたいと思います。
外壁が腐食する原因
外壁が腐食する原因は、塗膜の剥がれや割れ、クラックなどから侵入した雨水です。
腐食は外壁材に水が長時間触れているときに発生します。特に構造クラックと呼ばれる深刻なクラックが発生している場合、建物内部に水が侵入しやすくなります。
また、外壁内部に湿気がこもり、結露が起こった場合にも腐食が起きます。
腐食を放置してしまうと…
外壁が剥がれ落ちる
サイディングは、合板や石膏ボード、木製の骨組に固定されます。外壁が腐食すると固定している釘や基礎も腐食してしまうため、固定力が弱まり、外壁材が剥がれ落ちる可能性があります。
住宅内部の雨漏り
雨は屋根と外壁材で内部への侵入を防止しています。そのため外壁が腐食を起こすと、外壁の雨水防止機能がなくなり、住宅内部まで雨が侵入してきてしまいます。
また、雨漏りが発生してしまうと外壁内部は長時間湿気が充満してしまうため、雨漏りと腐食が同時に加速してしまいます。
健康被害が出る
外壁内部には断熱材などが用いられています。その断熱材が腐食してしまうと大量のカビが発生し、胞子による呼吸器官に悪影響を及ぼすことが考えられます。
古い住宅では断熱材に石綿が用いられている場合があります。それが腐食すると石綿の細かい繊維が空気中に飛び散るようになるため、大きな健康被害を及ぼす可能性があります。
腐食を防ぐには
外壁の塗り替え
塗装を施している外壁は適切なタイミングで外壁塗装を行いましょう。使用する塗料によって耐用年数が異なるため、住宅を建てたときに決めた塗料の情報を調べるとタイミングが判断できます。
適切なタイミングで塗装をしないと塗膜の保護機能や防水機能が低下してしまい、雨が侵入しやすくなります。
こまめに外壁をチェック
外壁に亀裂や浮き、塗装の剥がれなどが起きていると、雨水が侵入します。外壁の状態は定期的にチェックしましょう。
特に大きめの地震が発生した後や、台風の後は建物に大きな力が加わったことが予想されるため、外壁全体を確認しておくことをおすすめします。
亀裂や外壁材の剥がれなどの異常を発見した場合には、できるだけ早く外壁リフォームが得意な会社に連絡し、雨の侵入が起きていないか、壁内部の状態はどうなっているかをチェックしてもらいましょう。
チョーキングやクラックはすぐに補修
壁が白い粉を吹くチョーキング現象や、クラックと呼ばれるひび割れが発生している場合、外壁が劣化している状態だと判断できます。ただ粉を吹いているだけ、小さなひび割れだけだからと放置するのではなく、すぐに補修が必要です。
早い段階で修繕をしておけば、症状の拡大を防ぐことができます。チョーキングやクラックを発見したらリフォーム会社に相談し、状態の確認と修繕を行っておくと良いでしょう。
まとめ
外壁は家の外側を守ってくれているとても大切な部分であり、腐食により外壁の力が弱まると建物を守る力が弱くなります。建物は適切な時期に必要なメンテナンスをしないと短期間で傷んでしまうので腐食している外壁は保放置せず、リフォームすることをおすすめします。
特にチョーキングやひび割れなど、目に見える劣化が発生しているのであれば、できるだけ早い段階で対策をとることにより、それ以上建物が腐食するのを抑えられます。自分では判断できない、という場合はお近くの信頼できるリフォーム会社・外壁塗装業者に現在の外壁の状態を見てもらいましょう。
カテゴリ:外壁
2023年5月15日
倉庫や工場も塗装工事は必要?
塗装工事が必要なのは家だけと思われますが、建物は基本的に定期的な塗装が必要です。
工場や倉庫など、塗り替えをしないまま放置されていませんでしょうか?
今回は、工場や倉庫の外壁塗装についてご紹介します。
外壁塗装をするメリット
1.雨漏り防止
倉庫や工場の屋根は、台風などによる被害や雨漏りが起こってからの依頼が多く、その時驚くほど劣化しているケースがあります。
経年劣化によって古くなった外壁は防水機能が低下し、雨漏りが発生する可能性があります。
2.資産を守る
倉庫には商品や機材など会社にとって資産にあたるものを置いています。それらが雨漏りによって濡れ、壊れてしまったり売り物にならなくなっては大きな損失です。
雨風や紫外線、埃などの外的要因から守るためにも塗装工事は必要と言えます。
3.環境の改善
室内の温度にも影響を及ぼします。倉庫内の室温が暑すぎたり、寒すぎたりするとエアコンをフル稼働させることになり、電気料金も上がってしまいます。
従業員が快適に作業ができ、作業効率の向上にも繋がります。
4.イメージアップ
古く劣化した外壁は色褪せやひび割れが生じ、暗い印象を与えてしまいます。
自宅の近くに古びた工場や倉庫があると、あまり気持ちのいいものではないですよね。
特に、食品を取り扱う工場や倉庫は、清潔感が必要です。
綺麗に塗装された屋根や外壁は、明るく清潔感のある印象を与え、安心感や信用にも繋がり、トラブル回避にもなります。
屋根の修繕方法
倉庫・屋根の代表的な屋根の修繕は「葺き替え」「カバー工法」「塗装」です。一般の住宅とは屋根の面積が大きく異なります。倉庫や工場の屋根は広く、その分工事期間も長く、費用もかかります。
工法や使用する材料にも差があり業者間でも見積り金額に差が生じることがあります。
葺き替え
既存の屋根材をすべて剥がし、新たに屋根材をのせます。既存の屋根材は廃材となり廃材の処分費も高コストとなります。雨漏りの原因が屋根の裏にある場合は屋根を剥がすことで修繕することができます。
もしアスベストを含んだ屋根を使用している場合は、アスベストが飛散してしまうため、処理をするための費用がかかります。
カバー工法
既存の屋根は剥がさず、上から新しい屋根材を被せます。
既存の屋根が古い場合アスベストを含んでいる場合がは、剥がすことでアスベストが飛散するため処理に費用がかさみます。しかし、カバー工法の場合は飛散も避けることができ、同時に廃材処理の費用も抑えることができます。
塗装
根本的な修繕より、メンテナンスに強化した施工方法です。
塗料の種類は主に【アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素】を用います。
中でもフッ素塗料は、その他の塗料に比べ高額ではありますが、優れた耐久性から耐用年数も長くなります。
塗替え頻度を減らすことができるため、特にマンションやビル、工場など大規模な建物に適しています。
保険適用も可能??
雨漏りの原因が経年劣化によるものであれば、保険適用はされませんが、台風や豪雨、地震などの自然災害によって引き起こした被害であれば、火災保険に含まれる『風災』が適応されます。
災害時に被害が発生した場合は、保険が適用されるか確認しておきましょう。
プラニング・Kの施工事例
■香川県 屋根塗装工事 M様邸
https://www.puraningk.jp/case/519
■香川県 外壁,屋根塗装工事 Y様
https://www.puraningk.jp/case/17071
まとめ
工場や倉庫はいわば会社の顔のようなものです。メンテナンスを怠ることはデメリットしかありません。外観の改善は会社イメージを保ち、信用にも繋がります。
小さな傷みの状態で修繕ができれば、費用の負担も軽減します。定期的なメンテナンスをお勧めします。
プラニング・Kでは、一般住宅はもちろん、工場、倉庫、アパート、マンションの現場調査も受付しています。お気軽にご相談ください。
2023年5月11日
外壁の色に迷ったら
外壁塗装において色選びは最も悩むのではないでしょうか。家の形は変えることができませんが、外壁の色は10年に1度、変えることができます。せっかく塗り替えるのであれば新築のように気分一新し、オシャレな色味に仕上げたいですよね。今回は外壁の人気色についてご紹介します。
人気色ベスト5
ベージュ
和洋どんな外観の建物にも馴染むベージュは落ち着きのある柔らかな印象です。
汚れが目立ちにくいこともメリットで、他の色とも相性が良いため、ツートンカラーのベースとしてもおすすめです。
万能な色なので全世代から支持を得ています。
ホワイト
ホワイトは植物の緑や色鮮やかな花が映える色です。膨張色であるため、家を大きく見せる効果もあります。
屋根や玄関などにアクセントとして濃色を使ったり、木彫デザインとも相性が良い点も人気の秘密です。
一口にホワイトと言っても真っ白からアイボリー系まで様々な種類があり、お好みで選ぶことができます。
ブラウン
ブラウンは木や土など自然を感じさせてくれ、温かみと重厚感があります。
汚れが目立ちにくく、周りともよくなじむ色なので外壁におすすめの色です。
単色でもオシャレですがツートンカラーの一色として選ばれることも多いです。
グレー
グレーはシンプルでモダンな印象を与えます。スタイリッシュな外観の建物に人気の色です。
ブラウン同様に汚れが目立ちにくく、頻繁にメンテナンスができない大きなビルの外壁にも使用されています。
明度の違いによって印象が変わるため、好みや周囲の景観を考慮して選びましょう。
ブラック
ブラックは都会的で洗練された印象を与えます。存在感も抜群でスタイリッシュに仕上げることができます。
しかし黒は熱を吸収しやすい色のため、夏場の外壁の表面温度が高くなりやすい点や、汚れが目立ちやすいため、注意が必要です。
色選びのポイント
外壁の色選びに迷わないためにはいくつかポイントがあります。
イメージを先に決めておく
外壁の色より先に「どのような印象の外壁にしたいか」といったイメージを固めるようにすると良いでしょう。外壁は選ぶカラーによって印象が全く違います。ひと際目立たせる色にしたいのか、周囲と馴染むようにしたいのかによって選ぶべきカラーは定まってくるため、まずはイメージを決めることが重要です。
【ナチュラルにしたい場合】
ナチュラルな雰囲気にしたい場合は、白やベージュ、ブラウンなどを使用すると良いです。
周りの環境とよく馴染み、やさしくて親しみやすい雰囲気に仕上げることができます。
【スタイリッシュにしたい場合】
洗練されたスタイリッシュな外観にしたい場合は、ブラックやグレー、ネイビーなどの寒色系のカラーを使用すると良いです。
サッシや窓枠に白などの明るいカラーを取り入れると周りとは少し違ったデザインになり、目を引く外観に仕上がります。
カラーシミュレーションを利用する
現在では様々なサイトでカラーシミュレーションができるようになっています。仕上がりのイメージが想像しやすいため、必ず事前にカラーシミュレーションを行いましょう。
色見本は大きめ
色見本を確認する際はA4サイズほどの大きな見本を用意してもらいましょう。小さいサンプルと大きいサンプルでは色の印象が違うため、なるべく大きな見本で確認することで、イメージの相違を防ぐことができます。
まとめ
外壁塗装は金額が高く、失敗してしまうと10年程度は同じ色で過ごすことになってしまいます。自分の好きな色にしたい!と思うかもしれませんが、それだけで決めてしまうと後悔するかもしれません。
周辺の環境や色に調和する色をベースに自分の好きな色を入れていき、外観も性能も満足のいく外壁塗装を目指しましょう。
カテゴリ:外壁
2023年5月8日
雨樋のメンテナンス
雨樋の存在を普段から気にかけている方は少ないと思います。雨樋が壊れてしまうと雨水が垂れ流しになってしまい、住宅を傷めたり雨漏りの原因にもなります。
また、雨水が直接地面に落ちることで溝ができ、建物の基礎をダメにしてしまうことがあるため定期的な点検や補修が必要です。今回は雨樋の劣化状態や原因、メンテナンスについてご紹介していきたいと思います。
劣化原因
雨樋の詰まり
家の周りに木や植物がある方も多いと思います。落ち葉が雨樋に溜まって詰まってしまうと雨水が流れなくなり、雨漏りの原因になります。また、虫の死骸や砂、鳥の巣などが詰まる可能性もあります。
雨樋の傾斜
雨樋は雨水を流しやすくするため、水平ではなく少し傾いています。施工不良化その他の原因で傾斜が適切でなかったり、大きく歪んでしまっている場合、雨水がきちんと流れなくなります。
経年劣化
雨樋は基本的に雨風や紫外線にさらされており、雨水が大量に流れる部分なので簡単に壊れないようにできています。
そのため、割れやヒビ、色褪せがあったり、脚立をかけて曲がったり割れたりする場合は経年劣化が原因です。
メンテナンス
再塗装
とくに割れや歪みがなく、色褪せだけの場合は業者に再塗装を依頼しましょう。色褪せは紫外線による劣化が原因なので放置してしまうと将来的には割れてしまいます。まだ劣化症状が軽いうちに再塗装をすると長持ちさせることができます。
部品交換
雨樋を支える部品が外れていたり、壊れている場合は部品の交換をしましょう。壊れた部品をそのままにしていると雨樋を支えきれなくなり、雨樋の歪み・破損の原因にもなります。
そうなると雨樋自体を交換しなければいけなくなり、余計に費用がかさんでしまうので、部品の不具合がある場合は必ず交換を行いましょう。
注意点
ご自身で雨樋の点検を行う際の注意点をご紹介します。
雨樋を壊さないようにする
雨樋を点検・掃除する際は雨樋を壊さないようにしましょう。雨樋は耐久性こそ高いですが、強度はそれほど高くありません。雨樋に体重をかけたり、強くつかんでしまうと破損する恐れがあります。
高所作業は業者に依頼
雨樋は2階や3階といった高い位置に設置されており、高所作業になるため大変危険です。点検なら自分でできるだろうと思うかもしれませんが、雨樋を破損してしまう可能性もあります。
破損・転落事故を防ぐためにも雨樋の点検・修理は業者に依頼しましょう。また、業者に依頼すると破損個所があればすぐに修理を行ってもらえるというメリットもあります。
雨樋の点検を行ってくれる業者
雨樋修理専門の業者というのは存在しません。基本的には屋根工事に対応できる業者が候補になります。雨樋の点検を受けてくれる業者は以下の通りです。
・リフォーム会社
・工務店
・建築板金業者
・瓦業者
まとめ
雨樋は雨水から住宅を守る役割があるため、排水機能を維持する必要があります。大切なお住まいを長く綺麗に保つためには定期的なメンテナンス・修理を心掛けましょう。
カテゴリ:未分類
2023年5月1日
強風の被害
季節風の突風や台風などで住宅に被害が出たらどうしよう…と考えたことはありますか?一般的にこう考える方は少なく、実際に被害を受けて「突然のことでどうしたらいいのか分からない…」とパニックになる方がほとんどです。そうならないために、今からできる対策をご紹介したいと思います。
日本の季節風
季節風は、季節によって同じ方向から継続的に吹く風の事です。夏は太平洋側からの南東の風、冬は大陸側からの北西の風が日本の代表的な季節風です。季節風最大風速が15メートルを超えることも多く、最大瞬間風速は25メートルを超える場合があります。これは普通に立っていられないほどの強さで、トラックや木が飛ばされてしまうほどの威力です。
強風被害
強風による住宅被害はどのようなものがあるのでしょうか。
棟板金の変形や飛散
棟板金とは屋根の頂上部分や四隅に設置されている板金の事で、屋根面と屋根面が交差する場所にできる隙間を埋める目的で設置されています。経年劣化などでこの板金が浮いた状態になっていると、強風の際に隙間に風が入り込み、一気に吹き飛ばされてしまいます。
瓦の浮きや飛散
瓦は他の屋根材に比べると非常に重量があります。そのため「瓦は思いから飛んでいくことはないだろう」と考える方が多いと思います。昔ながらの瓦屋根は一つ一つが固定されておらず、瓦が噛み合わさることによって固定力が得られています。
瓦屋根はもともと風を含みやすい構造をしているので経年劣化で固定が緩んでいる所に風が吹き込むと瓦が飛ばされてしまいます。また、瓦は重量があるため、飛散した際に建物や車を破壊したり、人身事故などの二次災害の危険性もあります。
雨樋の破損
一般的に強風の住宅被害というと、上記で説明したような屋根材が飛散した状態や雨に備えてブルーシートを張っているような状態です。しかし、雨樋も強風に影響を受けやすいです。
雨樋は取付の部分が外壁に局所的についているため、強い風を受けると雨樋自体が揺れてズレたり、取付金具も雨樋の揺れによる微振動で一緒に震えるため徐々に強度が下がっていきます。その結果、雨樋がズレたり外れたりしてしまいます。
強風対策
住宅が被害に遭わないための対策をご紹介します。少しでも被害を抑えることができるので、備えていきましょう。
棟板金の再固定
屋根の修理業者に依頼して棟板金が浮いていないか、棟板金の釘が抜けていないか確認して修理してもらいましょう。抜けた釘は再度打ち込んでも熱膨張で抜けてきてしまいます。それを防ぐにはコーキングで塞ぐと良いでしょう。また、築7年を超えている住宅は必ず確認しておきましょう。
破損個所の確認と修繕
瓦の割れやズレ、雨樋の金具の緩みなどを事前に確認・修理しておきましょう。一部の破損個所を放置してしまうと強風の際に大きな被害が出てしまいます。
窓が割れないよう保護をする
台風が近づいている場合は窓を保護しましょう。窓が割れてしまうと風が室内に流れ込み、屋根を吹き上げて飛ばしてしまいます。窓を段ボールや養生テープでふさぎましょう。
まとめ
近年は大型台風も増えており、屋根が飛ぶ被害も多くなっています。また、住宅が被害にあうだけではなく、人身事故や物損事故などの二次災害も起こる可能性があります。こうした被害を防ぐために、日ごろから定期的なメンテナンスを行いましょう。
カテゴリ:屋根
2023年4月27日
悪徳業者の特徴
「まさか悪徳業者に何か騙されるわけがない!」そのように思われている方も多いのではないでしょうか。国民生活センターによると、2021年にリフォーム工事(塗装を含む)において寄せられた相談が7478件でした。
相談があった件数なので被害はそれ以上だと考えてもおかしくはないでしょう。今回は外壁塗装において悪徳業者に騙されないよう、注意するポイントをご紹介します。
悪徳業者の特徴
緊急性を煽る
悪徳業者の場合、「早く外壁塗装をしないと大変なことになりますよ」などと緊急修理をしつこく訴えてきます。外壁塗装をしないと今すぐ家が壊れてしまうということはまずありません。いち早く注文を取り、多額の請求をして音信不通になるのが悪徳業者の常とう手段です。
工事費用が前払い
外壁塗装のお支払いは一般的には施工完了後になります。料金前払いのシステムによって、施工をせずにお金を持ち逃げされたり、施工後に追加料金を取られるケースも発生しています。前払いには決して応じないようにしましょう。
自社開発の塗料を勧めてくる
自社開発というと聞こえは良いですが、塗料を開発するには膨大な費用と時間がかかるので塗料メーカー以外が簡単に作れるものではありません。一般的に塗装会社が使用する塗料は大手メーカーから取り寄せています。もし、セールストークで自社開発塗料を提案してきた場合は断りましょう。
大幅な値引き
悪徳業者は半額・50万など大きな金額を値引きしてきます。この場合、大きな値引き金額に惑わされず、疑いの目を持つようにしましょう。外壁塗装は100万円前後の費用がかかります。
材料費や人件費を考えて設定された金額のため、安くなればなるほど塗装の質が落ち、粗悪な工事になる恐れもあります。また、最初の見積金額を跳ね上げて値引きを大きく見せている可能性もあります。
対策
・相見積もりをとる
依頼しようとしている業者があっても必ず相見積もりを取りましょう。そうすることで施工におけるそれぞれの作業料金の基準などを見ることができます。また、見積もりの内容だけでなく、説明の丁寧さや対応の良さも観察して慎重に見極めましょう。
・地元業者に依頼
地域密着型の塗装会社に依頼すると良いでしょう。地域密着の業者は少しの悪い評判で仕事が取りづらくなってしまうので、丁寧な対応・施工をしている業者が多いです。また、評判が悪いようならその地域で仕事ができないので、その地域で仕事で来ていること自体が信頼されている証拠と言えます。
・知識をつける
悪徳業者に引っかかった人の多くが「自分は騙されないと思っていた」と言います。これらの多くは知識のなさに付け込まれてしまったことが原因です。悪徳業者に引っかからないためには知識を持つことが大切です。外壁の劣化状況や使用する塗料などあらかじめインターネットで調べておくと良いでしょう。
まとめ
外壁塗装の業者選びはとても大切です。業者選びに失敗しないためには、悪徳業者も存在するという認識を持っていただき、悪徳業者の特徴や手口を知っておくことが重要です。
外壁塗装は明日、明後日すぐ必要な工事ではありません。実際に塗装を依頼しようとしている業者があっても、即決せずに他社と相見積もりをとってじっくり検討しましょう。
カテゴリ:未分類
2023年4月24日
屋根から草が?!
お家の屋根に草が生えていませんか?昔ながらの土葺き屋根には、葺き土が使用されており、そこに雨水が入ると植物が育ちます。つまり植物が生えている部分は、土に水分が含まれているということになります。常に葺き土に水分があるとやがて雨漏りする可能性もあります。
今回は屋根から草が生える原因についてご紹介します。
屋根に草が生える原因
屋根に草が生える原因は植物が育つ環境下にあることです。最初にお伝えしたように土葺き屋根の瓦の下は土が敷かれています。そこに風や鳥によって植物の種が運ばれてくると、瓦の隙間から芽が出て植物が育っていきます。
また、屋根の棟部分(屋根の頂点の水平部分)に草が生えることがあります。これは漆喰に植物の種が付着したのが原因です。漆喰には土が含まれているため、付着した種がそのまま育つことがあります。
放置してしまうと…
屋根に生えた草を放置してしまうと雨漏りの原因になります。植物は成長すると根も貼ります。根から雨水が伝って内部に浸透し、ひどい場合は雨漏りを起こします。
そして雨漏りは徐々に広がっていき、天井や壁の腐食が起こり、住宅の寿命が縮んでしまいます。また、家の中の湿度が上昇し、カビや結露の発生原因にもなります。
NG対処法
屋根に草が生えてしまった場合、多くの人が屋根に上って草を抜いてしまえばいいと思うかもしれませんが、これは誤った対処法です。植物はどこまで成長し、どこまで漆喰に根が張っているか、見ただけでは判断ができません。
うかつに草を抜いてしまうと、異常のない漆喰まで壊してしまい、新たに雨水の侵入経路を作ってしまうことになります。
また、屋根の上にのぼって作業するのは非常に危険です。普段から高所での作業をしている方なら問題ないかもしれませんが、普段高い所に全く上らない人が屋根で作業するのはとても危険です。必ず専門の業者に相談をしましょう。
対策
屋根に草が生えないようにするための対策は、定期的なメンテナンスです。屋根の上は普段あまり目に付かず、日常的に掃除などをすることもありません。そのため定期的なメンテナンスや点検が必要になります。
数年に一度、定期的にメンテナンスをしていれば雑草が生えかけていても、成長する前に対処することができるでしょう。また、漆喰に種が付着することで雑草が生えると紹介しましたが、漆喰は本来、瓦で隠れている部分にあります。
しかし、屋根の経年劣化や地震によってずれたり割れたりしている場合、その部分から種が入り込み、漆喰に付着します。そのため、屋根の設置からある程度の期間が経っている家の場合、雑草を処分するだけではなく、同時に屋根の補修工事や屋根材の張替、リフォームも検討しましょう。
まとめ
屋根に草が生えているとびっくりしますよね。その場合はご自身で処理せず、必ず専門業者に相談するようにしましょう。また、屋根の定期的なメンテナンスも忘れずに行うようにしましょう。
カテゴリ:屋根
2023年4月20日
梅雨入りする前に塗装工事をしよう!
梅雨に入ると塗装工事ができなくなると思われがちですが、塗装工事は基本的にはいつでも可能です。
今回は、梅雨入りする前に塗装工事を済ませておくメリットについてご紹介します。これから塗装工事を考えている方、必見です!!
梅雨とは
梅雨(つゆ)は春から盛夏への季節が移り変わる時期に雨や曇りの日が多く現れる季節現象です。
停滞前線(梅雨前線)が、南北に移動を繰り返しながらゆっくり北上します。 梅雨前線が四国付近で停滞して活発化すると、大雨で災害が発生する反面、夏期の渇水に対しては恵みの雨でもあります。
梅雨の時期
【梅雨入り】5月末頃~
【梅雨明け】7月初旬~中旬ごろ
梅雨入りする前に塗装するメリット
雨漏りを防ぐ
梅雨のように長雨が続いたり、台風で大雨になった後に雨漏りが生じるケースがあります。
塗装工事は美観だけでなく、家の防水機能を維持することも目的とされています。雨の日が多くなる前に、未然に雨漏りを防ぎましょう。
工期の延長を防ぐ
一般的に雨天などで悪天候の日は塗装工事を行えません。
本来なら塗装工事にかかる日数は、外壁塗装の場合は7~10日間、外壁塗装+屋根塗装の場合は10~14日間です。
塗装工事では足場の仮設が不可欠です。工事が完了するまでは足場を解体することはできません。よって、工事期間が延びれば延びるほど、工事中の生活の不便さを長く感じることになります。
出来るだけスムーズに予定通り工事を終わらせたいという方は、梅雨入りする前の気候が安定している春に工事を行うことをお勧めします。
工事中も生活がしやすい
工事の期間は、作業の内容によって窓を開けることを制限されます。
夏は窓を開けられないと一日中エアコンが欠かせず、体調を崩してしまったり、電気料金が高くなります。
梅雨入り前は、気温的に窓を開けられなくてもエアコンを使用せずに生活ができ、経済的な負担も少なくすみます。
梅雨前に塗装できなかったら?
春は気温や湿度が安定しているため塗料が乾きやすく、工事がスムーズに進むことから、人気のシーズンです。
塗装業者も繁忙期になるため、梅雨までに工事を終わらせたいという方は、できるだけ早めに問い合わせをしましょう。その際に、『梅雨入りする前に工事を完了させたい』という旨を伝えることをお忘れなく!
雨漏りに注意
雨漏りは、ある日突然発生します。少しの雨だと雨漏りすることはなく、梅雨の時期や台風などによって雨量が増えた場合に発生しやすくなります。
日常的に雨漏りが起きなくても、一度雨漏りが発生したら注意が必要です。
雨漏りは屋根が原因と思われがちですが、屋根の劣化以外にも雨樋に落ち葉やゴミが溜まっていることで、雨水がうまく流れずに雨漏りが発生ケースもあります。
セルフチェックを行いましょう!
劣化のサインを見落とさないように、日頃から家の外壁や天井を意識して見るようにしましょう。
気になる箇所を見つけたら自己判断をせず、早めに専門業者に確認してもらうことをお勧めします。
定期的なメンテナンス
屋根の劣化は自分で気が付くというのが難しい場所です。
前回の塗装、もしくは新築してから約10年が経過していたら、メンテナンスの時期とも言えます。
目に見える症状は無くても、実は雨漏りの初期症状が潜んでいることもあります。専門の知識を持った業者に診断を依頼してください。
まとめ
梅雨入りする前に塗装工事をすることで、メリットも多く、雨漏りを未然に防ぐこともできます。また、梅雨が明け夏になると台風が多く発生します。
現在塗装工事を検討されている方は、ぜひ梅雨入りする前に塗装工事をされることをお勧めします。
プラニング・Kでは、無料診断を行っております。
『いつ塗装すればいいのか分からない』『塗装が必要かどうか見てほしい』といったご相談も受け付けております。是非、お気軽にお問い合わせください。
カテゴリ:塗装工事
2023年4月17日
屋根にはどんな塗料が良いの?
屋根は最も劣化しやすく、常に紫外線や雨に晒されています。そのため、定期的に塗替えなどのメンテナンスを行うことが重要なのですが、どのような塗料がいいのか分からない方も多いと思います。
今回は屋根の塗料についてご紹介していきたいと思います。
塗料の役割と効果
屋根は外観を美しく保つだけではなく、住宅の機能を守る役割をしています。例えば、屋根の劣化を防ぐ、雨漏りを防ぐ、断熱機能や遮熱機能を高めるといった効果があります。
長期間屋根のメンテナンスをしないと屋根の基礎部分が劣化し、雨漏りを引き起こしたりメンテナンス飛揚が高額になってしまいます。
屋根材に合った塗料を選択
まずはご自宅の屋根に合った塗料を選択しましょう。屋根材に適していない塗料を選んでしまうと、短期間で剥がれなどが起きてしまう可能性もあるので、長持ちさせるためにも屋根材に合った塗料を選びましょう。
特に注意が必要なのは、塗装メンテナンスが必要な瓦屋根です。粘土瓦の塗装は不要ですが、瓦屋根でもモニエル瓦やセメント瓦などの塗装が必須になる屋根の場合、必ず専用の塗料で塗ってもらうようにしましょう。
屋根材に合っているかどうかは、塗料のパンフレットなどで確認することができます。
塗料の種類
アクリル塗料
塗料の中で最も安いのがアクリル塗料です。耐用年数は5~7年で比較的短く、紫外線に弱く、塗装してから3年程で塗膜が剥がれる場合があるため、注意が必要です。メンテナンス費用をできるだけ抑えたい方には最適な塗料です。
シリコン塗料
シリコン塗料は塗料の中で最も人気の塗料です。耐用年数は10~13年と長く、コストパフォーマンスに優れた塗料です。塗料を何にするか迷っている場合は、シリコン塗料にすることをおすすめします。
フッ素塗料
フッ素塗料は近年採用されるようになった塗料です。費用は高額ですが、耐用年数は15~18年ととても長く、メンテナンス周期も長くなります。フッ素性塗料は親水性があり、汚れやほこりを洗い流してくれる効果もあります。
無機塗料
無機塗料は従来の有機物に加えて無機物を配合させた塗料です。費用は高額ですが、耐用年数は20~25年とフッ素塗料より耐候性があります。無機塗料は防汚性にも優れ、表面に汚れが付きにくい性質があります。
そのため無機塗装の上から再塗装をしてもすぐに剥がれてしまうことがあります。塗料の寿命が来た場合でも再塗装ができないことがあるため、その点には注意が必要です。
塗料の機能の種類
遮熱機能
夏になると室内の温度が高くなり、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。遮熱塗料は温度上昇の原因となる赤外線を反射し、塗膜や屋根の表面温度を抑制させる働きがあります。
屋根に塗布することで室内の温度上昇を抑制し、室内環境の向上とともに家材の熱劣化を防ぐことができます。
断熱機能
断熱塗料は熱や冷気の侵入を防ぎ、室内の温度を逃げにくくする効果があります。もともと谷年の断熱材が充実している場合は断熱塗料を塗布しても効果が感じられない場合があるので注意が必要です。
光触媒塗料
光触媒塗料とは、化学変化を起こす触媒を混ぜ、セルフクリーニング機能がある塗料のことです。太陽の光が当たると自浄作用を発揮するため、ほかの塗料に比べて汚れが付きにくい性質があります。お手入れにかかる費用を大幅に削減した例もあり、長期的なコストカットをしたい人におすすめです。
まとめ
屋根は外壁とは違い、常に紫外線や雨に晒されており、建物の中で最も劣化しやすい部分になります。そのため屋根用の塗料はできるだけ耐候性の高いものを選ぶことをおすすめします。