- HOME
- >
- ブログ
ブログ
2022年4月11日
屋根塗装 何色が正解なの?
外壁塗装の色選びは、あっさりと決めることができたけれど、屋根の上は実際のところ見えないし何色を選ぶのが良いのかなぁ…とお悩みの方はいらっしゃいませんか。
屋根の色選びには、いくつかポイントがあります。ご紹介しますので是非参考にして下さい。
色選びのポイント
住宅の屋根の色でよく選ばれているのは、ダークグレー・ダークブラウン・黒などの濃い色・暗めの色です。
これは、外壁に多く採用される淡い色(白・ベージュ・ライトグレーなど)やサッシの色と合わせやすく、汚れなどが目立ちにくいことから選ばれているのでしょう。
色の面積効果を考える
色の面積効果とは、同じ色でも塗り面積によって違った見え方をする現象のことをいいます。明るい色は大きな面積になるほどより鮮やかに見え、暗い色は大きな面積になるほどより暗く見えます。
小さな色見本で見た色は、実際に屋根に塗ってみると違った色に見えるため、明るい色を選ぶ場合は1つ暗めの色を、暗い色を選ぶ場合は1つ明るい色を選ぶとイメージにより近い色に仕上ります。
外壁や付帯部分の色とのバランスを考える
屋根の色は、外壁や付帯部分など他の箇所とのバランスも考えなければなりません。思いのままに選んで実際に塗ってしまうと、全体に落ち着かない雰囲気の外観になってしまう可能性があります。また、一度塗り替えをすると、次回の塗り替えまで10年~20年はそのままの状態となってしまいます。
窓のサッシや破風板などの付帯部分との色合いも考えながら慎重に選びましょう。
周囲の環境との調和を考える
周囲の街並みと雰囲気を調和させることは、とても大切です。
自分が好きな色だからと、派手な色や奇抜な色を塗ってしまうと悪目立ちして景観を崩してしまいます。色選びをする際は、近隣住宅の外壁や屋根の色をチェックしておくと良いでしょう。
また、市区町村によっては、街の景観を損なわないために建物の色に決まりを設ける「景観ガイドライン」が定められている地域があります。お住まいの地域に景観ガイドラインがあるかどうか、塗装前に確認しておきましょう。
屋根の色選びで失敗しないために
塗装後にイメージと全く違ったと感じる人は意外に多く、トラブルの原因にもなっています。簡単に塗り替えができるものではありませんので、仕上りのイメージと実際の仕上がりが大きく異ならないよう、塗装前には次のポイントに注意しておきましょう。
カラーシュミレーションで確認する
塗装前のお家を写真撮影し、画像を加工して塗装後の色に変身した住まいのイメージを作るのがカラーシミュレーションです。
さまざまな色でシミュレーションができ、塗装後のイメージがつかみやすくなります。ただし、カラーシミュレーションの色と実際の色は全く同じ色ではありません。塗装後のざっくりとしたイメージを掴みたいときに効果的な方法として知っておきましょう。
プロの塗装業者に希望の色を伝える
仕上りのイメージの色を口頭で伝えることは、なかなか困難です。近隣で希望する色の塗装をしている建物があれば、業者に同行して一緒に見てもらうとイメージの色がより伝わりやすいでしょう。
また、施工業者のHPなどで過去の施工例などを閲覧してみるのも良いでしょう。
まとめ
屋根の色は住宅の外観に大きく関わってきます。屋根の色選びのポイントを踏まえつつ、住宅全体の外観を考えながら選ぶことが重要です。
住宅全体の外観をイメージするには、カラーシミュレーションを活用し、より良い仕上りを目指して施工業者の実例などを参考に色選びをしましょう。
色選びに悩んだ日々がウソのように、思い通りの塗装リフォームが仕上がった時の喜びは何とも言い表せない爽快感があるでしょう。
2022年4月7日
春は家の外壁塗装をしよう!
『外壁塗装は春にするのがいい!』と聞いたことはありませんか?
そもそもどうして春に塗装工事をする方がいいの??と思いますよね。
今回はその疑問についてご紹介します。
春がいいとされる理由
塗装工事は春がいいと言われていますが、塗装工事ができない季節は特になく、基本的には一年中可能です。
では、どうして春がいいと言われるのでしょうか??
その① 塗装に必要な条件
塗料の乾燥に必要な以下の3つの条件が、四季の中でも特に春が安定しています。
・気温が5℃以下の真冬日
・湿度が85%以上の日
・雨天などで悪天候の日
その②気候との関係性
塗装工事中は養生をするため、窓を開けられません。そのため夏の塗装工事はエアコンが欠かせず、電気料金が高くなる可能性があります。
春は気温的にもエアコンを使用しなくても生活がしやすく、経済的にも負担が少なくすみます。
その③ 予定通りに工事が進む
通常戸建ての外壁塗装を行う場合は、10日~2週間ほど工事期間に要します。
春は塗料が乾きやすくスムーズに工事が進むため、工事の遅れも少なくスケジュール通りに進むことも人気の理由です。
デメリットはあるの??
春は基本的に気候が安定しているため、問題なく塗装をすることができます。
しかし、3月中旬から4月上旬にかけて天気がぐずつき、連日降り続く寒々とした長雨が続くことがあります。これを菜種梅雨といい、気温は低めで、降る雨が雪に変わることもあります。
この期間は塗装工事が一時ストップしてしまう可能性があることをご了承ください。
春の塗装工事で注意するポイント
春や秋はリフォームシーズンとも言われ、塗装工事も増える季節です。一年の中でも特に人気の春は工事の依頼件数も多くなります。
塗装業者が繁盛期に入るため、希望の日程で工事をしたいという方は注意が必要です。どうしてもこの期間に工事を終わらせたいという希望がある場合は、できるだけ早めに施工業者に依頼をし、余裕を持った工事工程を組んでもらうようにしっかりと相談しましょう。
まとめ
春に外壁塗装が人気の理由、お解りいただけましたでしょうか。
春は新年度の季節でもあります。気分を新たに新年度を迎えたいという方にもおすすめです。
いつ外壁塗装をするか悩んでいる方は、ぜひこの春に外壁塗装をしてみてはいかがでしょうか。
2022年4月4日
魅力あふれる紫の外壁塗装
紫の外壁は日本だとかなり珍しいので仕上がりや周囲との景観を不安視する方が多いと思います。実は紫はポイントを抑えれば、上品さや高級感を演出でき、お住まいを魅力的にすることが出来ます。
今回は紫色のメリット・デメリットや相性の良い色についてご紹介していきたいと思います。
紫の印象
紫は古くから高貴な色として扱われ、誇り高く感受性豊かな色とされています。
また、赤と青の中間色であることから、二面性を持つ色ともいわれています。
紫は派手なイメージもありますが、風水的には落ち着きを与え、物事を冷静に判断する力が生まれるという効果があります。
芸術や気品の高さを表す色で、精神に良い効果があったり、良好な上下関係が期待できます。
メリット
紫の外壁は、外国風のオシャレな外壁に仕上げることが出来ます。色味にもよりますが、パステル系の淡い紫だと明るくふんわりと涼やかな印象になり、赤みが強い紫は優雅で大人っぽい雰囲気に、青みが強い紫は個性的で斬新な印象になります。
単色だと奇抜になりやすい紫も、白やベージュ、グレーといったベーシックカラーを取り入れツートンにしたり、ポイントとして使用するとまとまりが良く、華やかさがプラスされます。
また、全面に使用する場合は窓枠やドアを白くすると、爽やかな印象になりおすすめです。
デメリット
紫は日本に少なく、周囲の家と比べると目立ちやすい色になります。原色の紫を採用してしまうと、自然の色に溶け込まずに浮いてしまいます。紫の外壁塗装にする場合はなるべく淡い色にしたり、濃い紫にしたい場合はワンポイントに抑えるのがおすすめです。
また、赤みの強い紫は色褪せが生じやすいとされています。外壁塗装の寿命は10年と言われていますが、それよりも早く外壁塗装をしなければいけなくなる可能性があります。
紫と相性の良いカラー
紫×白
紫と白はとても相性の良い組み合わせです。紫単体でも様々な種類がありますが、ラベンダーのような淡い紫と組み合わせると全体的に明るい雰囲気に仕上げることが出来ます。
紫×黒
原色などの濃い紫をワンポイントで使用する場合、きりっとした黒と組み合わせるとオシャレで洗練されたデザインになります。
紫×黄色
黄色は紫と補色の関係にあります。そのため紫と相性の良い色です。原色だとかなりインパクトの強い組み合わせになってしまいますが、淡い色にすることで明るく、さわやかな印象になります。また、ベージュなどのベーシックカラーも相性が良いとされています。
まとめ
紫色の施工事例はあまりないので、派手な印象や悪目立ちするのでは?とお考えの方も多いと思います。しかし、色の明るさや濃さ、配色によってワンランク上のオシャレな外壁にすることが出来ます。
紫の魅力を生かした理想の外壁を手に入れましょう。
2022年3月31日
マンション・アパートのオーナー様必見!外壁塗装で入居率アップを目指しましょう
新築で入居募集した頃は引っ切り無しに問合せがあったけれど、今じゃ空室が目立つ…こんな悩みをお持ちのマンション・アパートのオーナー様はいらっしゃいませんか?
マンション・アパートも戸建て住宅と同じように、定期的なメンテナンスを施さないと、どんどん老朽化が進みます。そうなると残念なことに、募集をかけても入居希望者は現れず、当然ながらメンテナンス費用は捻出できなくなります。まさに負のループ状態に陥るわけです。このような状態になる前に、入居率アップを目指す、外壁塗装について考えてみましょう。
どうして空室が埋まらないのか?
空室がなかなか埋まらない代表的な原因をご紹介していきます。ご自分のマンション・アパートが該当していないかチェックしてみましょう。
近隣の類似物件よりも家賃が高い
賃貸物件のマンション・アパートの家賃は、建物の築年数や劣化状況、導入設備などの要件はもちろんのこと、オーナー様の意向が反映されているため、よく似た条件のマンション・アパートでも賃料設定に差が生じてしまう場合があります。
条件がほぼ同じ物件が2つある場合、支出を減らすために賃料設定の安い物件を入居希望者は選択するのが一般的です。つまり、周辺に存在するライバル物件の情報収集をせずに、自分の意向だけで家賃を決めてしまうと他よりも高くなっているということになり、入居希望者は安い物件に流れなかなか空室が埋まらない事態になります。
家賃設定の見直しを検討しましょう!
周辺の似た物件よりも家賃が高くなっている場合、賃料設定の引き下げを検討すべきでしょう。家賃設定を下げることは、収入が減少することになります。
キャッシュフローが悪化してしまう恐れもありますので十分に検討したうえで決断しましょう。
物件管理・清掃が疎か
・ゴミの収集ボックスにゴミが山積み、溢れている。
・郵便箱からチラシが多数落ちている。
・植栽が伸び放題、通り道を塞いでいる。
・エントランスのタイルが割れている、欠落している。
このように集合住宅における共用部分の管理が行き届いていないと、入居を敬遠されてしまいます。
管理会社の見直しを検討しましょう!
共用部分について、清掃などの基本的な管理が行き届いていない場合は、管理会社の見直しを行った方が良いでしょう。
現在の管理会社にどのような不満があるのかをまとめておき、次の管理会社に対応が可能か否か確認してみましょう。
適切な時期に修繕がされてない
マンション・アパートに限らずどのような建物でも、時間の経過とともに劣化が進行してしまいます。マンション・アパートも、外壁や屋根などの外装部分の劣化や各居室の設備の劣化は進みます。物件の劣化に対して、適切な修繕を行っていない場合は、それが原因で空室が埋まらないことも十分に考えられます。
賃貸物件の修繕に関しては、物件オーナー様にゆだねられています。そのため少しでも支出を減らすという考えで、不具合や故障などの問題が生じてから対処すれば良いと考えているオーナー様が多いようです。
適切な時期に修繕が行われていない物件は、築年数以上に古く見えてしまうという場合があり、居室内を綺麗に整えていても物件全体の外観が悪いことで、入居希望者から敬遠されてしまうこともあります。
適切な修繕を行いましょう!
適切な修繕が行われていないことから、物件が古く見える場合、劣化状況に応じた適切な修繕を行いましょう。これが空室の原因であれば、修繕をタイミング良く行っていくことで、空室が埋まっていくことも考えられます。
外壁・屋根の外装リフォームで気を付けること
自宅とは、デザインも建物大きさも異なるマンション・アパートの外装リフォームを検討する際には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。
塗料選び
塗料選びは、マンション・アパートの外観を印象付けるうえでは、とても重要なポイントです。自宅の外壁塗装の場合は高品質な塗料を選びたいところですが、マンション・アパートなどの収益物件ではコストがそのまま利回りに影響します。
戸建てよりも塗装面積が大きいため、工事費用は200~300万円台が多いようです。塗料の種類で塗装の持ちが変わるのはもちろんですが、光触媒塗料のように汚れが付きづらく、自浄作用のある塗料もあります。長く保有する収益物件ならば、長い目で見て質の良い塗料を使ったほうが費用対効果が高い場合もあります。
高級感を保って家賃をキープしていくのか、割安な家賃で部屋を提供するのかにより選ぶ材料が変わってきますので、塗装専門のプロに相談しましょう。
色選び
塗料に次いで悩むのが色選びではないでしょうか。自宅の場合は落ち着いた色合いで塗装すること方がが多いですが、マンション・アパートの収益物件は、黄色やピンク、水色、グリーンなど、「内見したい!」と思わせるための華やかな色で塗装することも重要なポイントです。
そのために、入居者ターゲットを考えた色選びが必要です。
男性が多い物件なら青系、女性をターゲットにするならパステル系、ビジネスマンを意識するなら茶や紺などシックな色合いなど、様々です。郊外であまりに鮮やかな色で塗装をしてしまい、入居を敬遠されてしまうという事例もありますから、物件の周辺環境を見渡して、浮いてしまわないかを考えることも必要です。
まとめ
外装リフォームをするタイミングは築年数が10年過ぎたころと一般的には言われています。マンション・アパートの収益物件の場合はメンテナンスの時期が来たから塗装するのはもちろんですが、その物件の投資戦略に沿って外装リフォームを考えなければなりません。
空室が埋まらいなどの悩みをお持ちのオーナー様、まずは外装リフォームをする為に、どれくらいの予算が必要になるのか見積りを依頼してみませんか。入居率アップのために、まずは電話をかける一歩から始めてみましょう。
2022年3月28日
ウッドデッキの塗装の必要性
夢のマイホームにウッドデッキがあるといいな~なんて思われている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ウッドデッキを設置したまま手入れをせずに放置しているなんてことはありませんか??
念願だったウッドデッキも、全く手入れをせずに放置してしまうといざ使おうとした時に使えない状態になっていた… なんてことにもなりかねません。
今回は、ウッドデッキの塗装についてご紹介したいと思います。
ウッドデッキの魅力
■家族で団らん
なかなか思うように外出ができないこのご時世、ウッドデッキがあればご自宅でBBQをしたり、テントを張ってキャンプ気分を味わったりもでき、おうち時間を楽しむことができます。
■趣味を楽しむ
テーブルセットやパラソルなど、ウッドデッキのスペースをより快適に過ごすアイテムを設置。
午後のティータイムや読書、早朝にヨガをしたり…ご自宅で隙間時間を有意義に過ごすことができます。
ウッドデッキの塗装の必要性
ウッドデッキの材質は『天然木』と『人工木』があります。
屋外にあるウッドデッキは常に雨風や紫外線に晒されているため、経年によって劣化が生じます。人工木のウッドデッキは天然木に比べて耐久性が高く、メンテナンスが容易なことから現在主流になっています。
劣化のサイン
メンテナンスをする上で重要なのは『健康状態を維持し、長持ちさせること』です。劣化が進行する前に対処することがポイントです。
では、実際にどのような劣化症状が現れるのか見てみましょう。
劣化症状①:色褪せ
色あせた表面は塗膜が剥がれ防水機能を失っている証です。雨によって水分を吸収してしまい、腐朽する原因になります。
劣化症状②:コケや藻の発生
ウッドデッキが緑がかってきたらコケや藻が発生しているかもしれません。コケや藻は木材が水分や湿気を吸い、水はけが悪くなり繁殖し続けます。
劣化症状③:床の腐朽
木材が朽ちると床が抜けてしまうこともあります。このような状態では、使用するのはもちろんのこと、歩くことすらも危険を伴います。
特に小さい子供がいるお宅はケガをする恐れがあるため、早急に修繕工事を依頼しましょう。
ウッドデッキを長持ちさせるためのメンテナンス
せっかく設置したウッドデッキもメンテナンスを怠ると使いたいときに使えないという状態に陥ります。
そうならないためにも、ご自身でできるセルフメンテナンスをご紹介します。
●こまめに掃除をしましょう
ウッドデッキは屋外に設置されているため、紫外線や雨風、車の排気ガスなど常に様々な影響を受けています。
枯れ葉など目に見えるゴミ以外にも、目に見えない小さな塵や埃も付着しています。ほうきで掃いたり、雑巾で拭いたりするだけでもウッドデッキの状態をきれいに保つことに繋がります。
●高圧洗浄で頑固な汚れを落としましょう
早めに対処したら落ちやすい汚れも、放っておくとどんどん根付いてしまい落ちづらくなります。1年に数回はデッキブラシを使って水洗いをしたり、特に頑固な汚れは高圧洗浄を使うのも良いでしょう。
●定期的な塗装工事
天然木は水分が浸透しやすいため、塗装をすることで木材の表面に塗膜ができ、紫外線や雨風から守ってくれる効果があります。
『表面が色あせてきたかな』『水はけが悪くなって常に湿っている』と感じたら、防水機能が低下しているサインです。塗装工事をおすすめします。
まとめ
ウッドデッキをきれいに保つことで、家の印象も明るくなります。
手間がかかると思われがちですが、ポイントを押さえてメンテンナスをすることで、健康で美しいウッドデッキを長持ちさせることができます。
春の暖かな空の下、ウッドデッキで素敵な時間を過ごしましょう!
プラニング・Kではウッドデッキの塗装工事も行っております。ぜひお気軽にご相談ください。
カテゴリ:塗装工事
2022年3月24日
軒のない家は雨漏りしやすい?!
軒は住まいにとって重要な役割を果たす機能の一つです。近年では「軒ゼロ住宅」や「キューブ型住宅」とも呼ばれ、スマートでデザイン性を重視した軒がない住宅が増えてきました。
しかし、軒がないと雨漏りのリスクが高くなるため、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。今回は軒のない家のメリットやデメリット、雨漏りなどのリスクなどに付いて紹介していきたいと思います。
メリット
デザインがシンプル&スタイリッシュ
軒のない家の最大のメリットは、美観です。キューブ型で、シンプルでモダンな印象になり、近代的な住宅にすることが出来ます。また片流れ屋根にするとソーラーパネルを設置でき、エコな住宅にすることもできます。
敷地いっぱいに家を建てられる
軒がない住宅にすれば、これまで軒が出っ張っていた分、家を広くすることが出来ます。軒を付けないことによって、狭い土地でも敷地いっぱいに家を建てることができ、居住面積を広く確保することが可能になります。
採光を取り入れやすい
住宅が密集した地域では昼間でも電気をつけなければいけません。軒がない家は、より多くの太陽光を取り入れることが出来ます。
窓から自然光を多く取り入れて室内を明るくすることで、電気代の節約になります。
断熱性・耐震性・気密性に優れている
キューブ型の家は建築構造がシンプルで、「柱」や「梁」の繋ぎ目がなく、耐震性に優れています。その他にも複雑な構造をしている住宅より凹凸がない分、外壁面積が減るので、外気による影響を軽減でき、光熱費の面でもコストパフォーマンスが良くなります。
デメリット
雨漏りしやすい
軒がない最大のデメリットは雨漏りのリスクが高まることです。住まいにおいて紫外線や湿気は劣化を早める天敵です。軒がなければ、外壁や窓枠に雨水が直接吹き込みやすくなり湿気を取り込んで住まいが劣化するスピードを早めてしまいます。
また、夕立やゲリラ豪雨で窓が開いている場合、室内に雨風が吹き込みやすく、床に雨染みができたり家財道具が水浸しになったりすることがあります。
付属品が劣化しやすい
軒がない家では、直射日光にさらされる時間が長くなり、外付けのエアコンの室外機や給湯器などの付属設備の劣化が早くなります。
強い日差しが差し込む
軒のある家は、夏の強い日差しを遮り、冬は熱の放射を減らし室温を調整し、強い西日が差し込むのを防ぐ効果があります。
軒がない家ではガラス越しに直射日光が差し込んでくるため、フローリングやカーペットが日焼けしてしまう可能性があるので、ブラインドやスクリーンなどで対策することが必要になります。
また、外壁や窓の面積が大きいほど外気の影響を受けやすく、空調機を使用することが多くなり、冷暖房費が高くなります。
対策
窓に庇を付ける
庇は開口部(窓や玄関)に取り付ける小さな屋根で、部分的な軒の役割を果たしてくれます。庇を付けることによって、シーリングが多く施されている窓回りを守ることが出来ます。
外壁に防水対策を施す
外壁塗料を撥水性のある艶有のものを採用し、外壁材は防水性の高いもの(磁器タイルなど)にすることによって劣化のスピードを遅らせることが出来ます。
点検を怠らない
雨樋のつまりや、壁の小さなヒビ(クラック)など雨漏りの原因になりそうな箇所は定期的に点検を行い、早期発見を心掛けましょう。
まとめ
軒のない家は近年多く見られ、スタイリッシュな外観ですが、リスクがあるということがお分かりいただけたと思います。個性的でおしゃれな外観や居住スペースの広さと、日本の風土にあった家屋の機能性、そのどちらを重視して住宅を建てるかは、人それぞれです。
多くの方にとって、住宅購入は一生に一度の大きな買い物となるはずです。軒のない住宅のメリット・デメリットをよく理解し、十分検討されたうえで快適なお住まいを手に入れましょう。
2022年3月17日
シーリング工事とは?
外壁塗装について調べていると、”シーリング工事”という言葉をよく見かけます。シーリングという言葉は一般の方からするとあまり馴染みがないため、どのような意味があるのか疑問に思う方が多いと思います。今回はシーリングについて見ていきたいと思います。
シーリング工事とは
建物の外壁にはサイディングボードが多く使用されており、ボードとボードの間には目地と呼ばれる隙間があります。また外壁に使用されているガラスとサッシの間にも隙間ができるようになっています。
どんな材質でできた建物でも気温や湿度の影響を受け、膨張と収縮を繰り返しています。また地震や台風などの振動により、多少の歪みが生じています。これらの膨張・収縮・振動を吸収するために外壁には隙間が設けられています。
この隙間がないと膨張・収縮・振動をうまく吸収できずにが奇癖同士がぶつかり合い、ひびが入る原因になります。そのためこの隙間は必要不可欠な部分になります。しかし、隙間は何もない状態で放っておくと雨風が入り込んで外壁が劣化してしまいます。
そのため、気密性と防水性を確保するため、柔軟な素材を充填して隙間を塞ぐ工事が必要になります。これがシーリング工事です。
シーリングとコーキングの違い
各工事会社によってシーリングとコーキングの2種類の呼び方があります。
それぞれ、
シーリング(sealing)=蓋をする、密閉する
コーキング(caulking)=ものを詰める
という意味があり、呼び方は違えど、ほぼ同異義語として使用されているのでどちらも大きな違いはありません。
シーリングの寿命
シーリングの耐用年数は環境にもよりますが約7~10年と言われています。劣化が進むと防水性や伸縮性がなくなり、最終的には雨漏りや外壁材のひび割れの原因になります。
シーリングの劣化症状
肉やせ
シーリング材に含まれる可塑剤が溶け出す症状です。
シーリングの厚みがなくなり、次第に隙間が出来てしまいます。
剥離
シーリング材が剥がれ、ボードやパネルとの間に隙間が出来てしまう症状です。
隙間から雨水が入り込み、サイディングの腐食や割れ、反りが発生してしまうケースがあります。
ひび割れ
表面に細かなひびが入っている状態です。
経年劣化や地震による建物の揺れに追従できない場合に起こります。
破断
ひび割れが広がり、シーリングの真ん中から切れてしまう状態です。
シーリングの劣化や寿命で起こる可能性が高く、このような状態になる前に補修することをおすすめします。
欠落
シーリングが剥がれ落ちて内部が見えている状態です。シーリングがなくなるとボードやパネルが落ちてきたり、内部に雨水が多く侵入したりして非常に危険です。早急な補修が必要になります。
まとめ
一見すると地味な工事のように見えますが、ご自宅を守るとても重要な工事です。防水機能を回復させ、建物の耐用年数の維持に大きく貢献してくれます。
ご自宅のシーリングがどのような状態なのか確認し、外壁材や内部の劣化に繋がってしまう前に補修を行いましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月14日
外壁塗装の必要性
「外壁塗装は必要ない!」「できればしたくない」とお考えの方が結構多いようですが、確かに外壁塗装をしなくても目に見える被害がすぐに現れるわけではありません。
しかし外壁は大切なご自宅を守るために絶対に欠かせないものです。今回は外壁塗装の必要性についてご紹介していきたいと思います。
外壁塗装をしないと…
①塗膜の汚れ
まず初めに見えてくる劣化症状として、塗膜の汚れが見られます。チリやホコリ、排気ガスにより少しずつ塗膜が汚れてきます。
②艶がなくなり、防水性がなくなってくる
艶がなくなると、壁や塗料に含まれる防水効果が少しずつなくなります。水をはじく力がなくなり、外壁に少しずつ水が溜まったり、湿気を帯びてくることがあります。
③チョーキング・変色・退色(色褪せ)
チョーキングや変色、退色は主に紫外線の影響を受けて起こります。チョーキングは塗膜の表面の樹脂が劣化して防水機能が落ちている状態です。これにより外壁は雨水を吸収し、壁にコケやカビ、藻などが生える原因になります。
④ひび割れの発生
外壁のゆがみによって壁に小さなヒビが発生します。この小さい日々から雨水が侵入します。塗膜が薄いところ、もしくはクラックが小さいところだと侵入する水も少量ですが、放置しておくと外壁がどんどん水分を吸収して、クラックが大きくなってしまいます。
⑤塗膜の浮きや剥がれ
塗膜の浮きや剥がれは外壁の耐用年数を迎えているサインでもあります。塗膜の膨れが進行して剥がれてしまうと外壁がむき出しになり、外壁の防水性が失われます。また、剥がれが一か所起こると、その周辺も剥がれが生じてしまいます。
⑥水が侵入して内部から劣化
防水シートも年月が経つと劣化してしまいます。さらに防水シートの内側は木やコンクリートでできており、水が入ることにより、それらも劣化してしまいます。この段階まで来ると外壁の防水性はほぼありません。
⑦家の土台や基礎部まで劣化
それでも放置し続けてしまうと、次は家の土台部分や、基礎の部分にも影響が出てきます。家は、木か鉄かコンクリートのどれかは必ず使われているので、劣化が進行していくことになります。
もちろん雨水や湿気などが無くても劣化はするものですが、それよりも速いスピードで劣化してしまいます。
ここまで来ると、ちょっとした地震、台風などの影響で、家は崩れてしまうかもしれません。
放っておくことで危なくて済むことが出来ないレベルにまで到達してしまうのです。
外壁工事を怠った際に必要になる工事
外壁工事を怠ると以下のような工事が必要となり、非常に高額なお金がかかるようになります。
雨漏り工事…約100~200万円
断熱材補修工事…約60~200万円
解体工事…約150万~
新築工事…約1500万~
まとめ
外壁塗装は、お住まいを美しく保つだけでなく、毎日紫外線や雨から建物守ってくれます。ですが、塗膜の寿命は永遠ではありません。放置をすると劣化が進行し、補修費用が増えたり雨漏りが起こったりする可能性があります。
外壁を定期的にメンテナンスすることで費用を安く抑え、大切なお住まいを長持ちさせましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月10日
外壁の浮きや剥がれの原因は?
外壁の一部が水膨れのように膨れたり、塗装がパリパリと剥がれたりすることがあります。これらのことはどうして起こるのか、今回はその原因を説明していきます。
原因
浮きや剥がれは、塗料と外壁がしっかり密着せず、浮いたり、取れたりしてしまったりする状態です。このまま放っておくと剥がれが広がっていき、建物自体の耐久性が落ちてしまいます。
経年劣化
外壁は紫外線や雨の影響により、少しずつすり減って変質していきます。使用している塗料にもよりますが、大体10年程度すると劣化が現われ始めます。
施工不良
施工不良の多くは塗装業者による知識不足や施工ミスの可能性が高いです。どのような施工不良の原因があるのか詳しく見ていきたいと思います。
高圧洗浄が不十分
塗装をする前に必ず高圧洗浄を行い、
外壁に付着している汚れを取り除きます。
外壁が汚れたまま塗装をすると
下地と下塗りの間にゴミが入ってしまい、
塗料が剥がれたり、浮きやすくなってしまいます。
下地処理が不十分
こちらも高圧洗浄と似ていますが、ケレンで旧塗膜の剥がれた箇所やサビを綺麗に削り取れていないことや、塗装前の下準備が丁寧に行われていない場合に浮きや剥がれが起こります。
塗料の下塗不足
外壁塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回を行うのが基本です。下塗りは外壁と塗料を密着させるための工程です。この下塗り都庁が不足していると密着力が失われてしまい、浮きや剥がれが出てきてしまうことがあります。
塗料の乾燥時間を守らなかった
塗料の乾燥不足により、水分が蒸発し、膨れの原因になります。また、高圧洗浄後もしっかりと乾燥させないと、壁の中に水分が残ってしまい、この水分がのちに蒸発することで壁と塗料の間に空気の膜が出来てしまい、浮きが生じる原因になります。
塗料の取り扱いに不備があった
外壁塗装用の塗料は適切な量や塗装方法が定められており、塗料に混ぜる水やシンナーなどの量も細かく定められています。メーカーが定めている希釈率に従わず、水やシンナーを多めに混ぜることで、塗膜が薄くなり剥がれる原因になります。
悪徳業者などはメーカーが定めた希釈量を守らず水やシンナーを混ぜるため、ムラが出来て剥がれが引き起こされるのです。
また、気温5度以下の場合や、湿度が85%以上の時に施工を行ったり、作業中に雨が降ってきても塗装を続けた場合も同様に浮きやムラが生じてしまいます。
浮きや剥がれを放置すると…
外壁保護機能の低下
外壁塗装の目的は塗装の内側にある外壁と建物自体を守ることです。浮いたままになっている外壁は、塗膜から膨らんでいる状態なので破れやすくなっています。そのため、少しの衝撃で破れ、雨水などが侵入してしまい、外壁を保護する機能が失われてしまいます。
美観が損なわれる
外壁が浮きや剥がれでボロボロになっていると、どうしても見た目が悪くなってしまいます。外壁は家の印象を決める「顔」といっても過言ではありません。美観を保つためにも補修を行うことをおすすめします。
劣化が進行する
浮きや剥がれを放置すると起こる問題をご紹介しましたが、そのままにしておいても浮きや剥がれが治るわけではありません。むしろ浮きや剥がれがどんどん広がり、劣化していく一方です。長い間放置していると、外壁のみならず内部の建材にまで影響が出てきます。
まとめ
塗装している外壁がボコボコしていたり、剥がれたりしていると不安になりますよね。放っておくと、見た目が悪いだけでなく、外壁の劣化や建物自体の耐久性にも問題が出てきます。できるだけ早めに信頼できる業者に補修を依頼しましょう。
カテゴリ:外壁
2022年3月7日
塗料の歴史
外壁塗装というと近代的なイメージがありますよね。しかし塗料は歴史が古く、有史以前から使われていたそうです。何気なく塗料という言葉を使っていますが、塗料はいつどうやって生まれたのでしょうか。
今回は塗料の歴史についてご紹介していきたいと思います。
石器時代
現在の塗料は”建物を保護して耐久性を高める””色彩で建物を美しく見せる”といった役割があります。塗装の起源は‘‘ものに色を付けて美しく見せる”ということにあるようです。
人類が塗料を使ったことが確認できる最古のものは、今から1万8千年前に描かれたスペインのアルタミラ洞窟の壁画です。
石器時代に使われた塗料の原料は、動物の血液や植物の樹液などで、それに食土やすすなどを混ぜ合わせていたようです。
血液や赤土などが使用されているため、色彩が赤系の色合いが強く、茶や黒、黄色なども見られます。
自然に存在するものを描き、色を付けることは呪術や豊猟の祈願などの意味があったのではないかと考えられています。
縄文時代
日本では古くから使われている塗料として漆があります。漆塗り製品は最古のもので北海道函館市の垣ノ島遺跡から出土した約9千年前に作られたとされている土器があります。
漆は土器の接着や装飾に使われているほか、木製品や櫛などの装身品に塗られていたものも出土しています。
江戸時代
江戸時代に入ると、塗料は進化していきます。柿渋や松煙墨、ベンガラなどが塗料として使われるようになり、塗装する場所によって塗料を使い分けるようになりました。この時はまだ植物性由来の塗料しかありませんでした。
日本の建築物に西洋の塗料が使われ始めたのは、1853年にペリーが黒船で来航したことがきっかけです。
横浜に急造した商議所を洋風に仕上げるため、米国船員からペンキを譲り受けて塗ったそうです。これが日本人による初めての西洋式外壁塗装工事です。
以降、塗料は欧米からの輸入に頼り、しかも大変高価なものでした。
明治時代
明治時代に入ると茂木春太、重次郎兄弟によって塗料の国産化が行われ、1880年に亜鉛華を使った固練りペイントの開発に成功、翌年1881年に光明社(のちの日本ペイント)を設立します。
そして日清・日露戦争を背景にボイル油・固練りペイント・船底塗料・油ワニスなどが普及していきました。当時の塗料は天然樹脂製で、塗料の乾燥時間が長く、耐候性も良くありませんでした。
昭和以降
1950年以降からは強瀬樹脂を使用した塗料が導入されるようになりました。現在使用されているシリコン塗料やアクリル塗料です。こうして高品質な塗料の開発が進められてきましたが、平成になると環境対策が重要視されるようになります。
高度経済成長期のペンキには有害物質の使用や安全面に対する配慮が欠けていたことが原因です。自然環境への配慮や臭いなど住環境への配慮は各塗料メーカーにとって研究課題となっています。
まとめ
塗料の歴史を紐解くと、先人たちの努力により塗料が開発され、外壁塗装ができるようになり、今快適に過ごせているのだなと感じることが出来ます。また、縄文時代からあった漆塗りの文化が現代に残っているように私たちの身近なところでも塗料の歴史の長さを感じます。
塗料開発に携わった方たちに感謝しながら、これからもお客様に合った最適な塗料をご提案していきたいと思います。
カテゴリ:外壁